「Reno Ace」は2019年10月10日に海外で発表されたOPPOのハイエンドスマートフォンです。
日本でもRenoシリーズはピボットライジング構造をしたカメラが特長の「Reno 10x Zoom」や指原莉乃さんをCMに起用するなど大注目されている日本オリジナルモデル「Reno A、Reno3 A」が販売されています。
Reno Aceも機種名にRenoが含まれていますが、Reno AceはRenoシリーズではなくAceシリーズに分類されています。
Reno AceはSoCにほぼ最新のSnapdragon 855+を搭載したハイエンドスマートフォンにも関わらず、約5万円で購入できるため、コスパ最強のスマートフォンです。
OPPO Reno Aceの特徴
OPPO Reno Aceの良い点(メリット・長所)と悪い点(デメリット・短所)は以下の通りです。
- 安くて性能が高い
- ディスプレイの90Hzリフレッシュレートで快適操作
- 超綺麗な写真が撮れる4眼カメラを搭載
- 65W出力の超高速充電に対応
- ゲームを快適にプレイできる
- 端末が大きくて持ちにくい
- 日本で未発売
OPPO Reno Ace 項目別評価
デザイン | 4.0 |
携帯性 | 3.0 |
レスポンス | 4.5 |
ディスプレイ | 4.5 |
バッテリー | 4.5 |
カメラ | 4.0 |
生体認証 | 5.0 |
音質 | 4.5 |
発熱のしにくさ | 5.0 |
総合 | 4.5 |
※評価は0.5点刻みで5.0点満点です。
OPPO Reno Ace スペック一覧表
OPPO Reno Ace | |
---|---|
OS | Android 9 ColorOS 6.1 |
SoC | Snapdragon 855+ |
サイズ | 75.7×161×8.7mm |
重量 | 200g |
ディスプレイ | 6.5インチ フルHD+(2340×1080) |
メモリ | 8GB/12GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
micro SD | × |
バッテリー | 4,000mAh |
カメラ(背面) |
【トリプルカメラ】 ①標準:4800万画素 f/1.7 ②超広角:800万画素 f/2.2 ③望遠:1300万画素 f/2.4 ④モノクロ:200万画素 f/2.4 |
カメラ(前面) | 1600万画素 f/2.0 |
カラー |
エレクトリックパープル 星間ブルー ガンダムカラー |
生体認証 |
ディスプレイ内指紋認証 顔認証 |
OPPO Reno Ace 対応周波数
世代 | 規格 | Band |
OPPO Reno Ace |
対応しているキャリア |
---|---|---|---|---|
5G
|
FR1 | n77 |
docomo au Softbank Rakuten |
|
n78 | docomo au | |||
n79 | docomo | |||
FR2 | n257 |
docomo au Softbank Rakuten |
||
4G |
FDD-LTE | 1 | ○ | docomo au Softbank |
3 | ○ |
docomo Softbank Rakuten |
||
8 | ○ | |||
11 | au Softbank | |||
18/26 | ○ | au Softbank | ||
19 | ○ | docomo | ||
21 | docomo | |||
28 | docomo au Softbank | |||
TDD-LTE (AXGP含む) |
41 | ○ | ||
42 | docomo au Softbank | |||
3G |
W-CDMA |
Ⅰ | ○ | docomo Softbank |
Ⅵ/XIX | ○ | docomo | ||
Ⅷ | ○ | Softbank |
OPPO Reno Ace レスポンス
OPPO Reno Aceは、SoCにSnapdragon 855+、メモリ8GB/12GB、ストレージ128GB/256GBを搭載しています。
Snapdragon 855+はSnapdragon 855と比較すると15%程度性能が向上しました。
◆Snapdragon 855を搭載している端末(Galaxy Fold・Galaxy S10+・Galaxy Note10+など)
◆Snapdragon 855+を搭載しているスマートフォン(Galaxy Z Flipなど)
しかし、最近のハイエン端末向けSoCは非常に優秀のため、高いグラフィック性能を必要とするゲームなどをプレイしない方は、性能差をあまり体感できないでしょう。
OPPO Reno Aceを持っていれば、アプリの利用等でカクツイてイライラするようなことはありません。
スマートフォンのスペック・性能を数値化してくれる測定アプリ「AnTuTuベンチマーク」で3回連続で測定を行ってみました。左から1回目、2回目、3回目の結果です。
今回測定に用いたOPPO Reno Aceは下位モデル(メモリ8GBストレージ128GB)です。
ディスプレイの明度を最大にしたり、Wi-Fi・GPSをオンにして端末に負荷がかかる状態で実験しましたが、総合スコアが426898と想像よりも低いですが、日常で困ることがありません。
それ以上に驚いたのは、AnTuTuベンチマークの測定中、端末の温度があまり上がらず非常に安定していました。
Reno Ace ディスプレイ・デザイン
Reno Aceのディスプレイ中央部にはノッチがあり、1600万画素のセルフィーカメラが搭載されています。
Reno Aceのディスプレイは6.5インチで解像度がフルHD+(2340×1080)の有機ELディスプレイを採用しています。
Reno Aceのディスプレイの解像度は少し低めですが、日常生活で気になることはなく、鮮やかで綺麗なため、大画面で動画やゲームを楽しむことができます。
また、Reno Aceのディスプレイが90Hzのリフレッシュレートに対応していることもこの機種の大きな特長です。
普通のスマートフォンではスワイプすると指よりも画面が遅れてついてくる感じですが、Reno Aceでは指と画面がまるで連動しているようです。
筆者は、120HzとReno Aceよりも高リフレッシュレートであるGalaxy S20 5Gを最近は使用していることもあり、Reno Aceの90Hzリフレッシュレートには満足できなくなってきています。
しかし、Galaxy S20 5Gではリフレッシュレートを60Hzか120Hzのいずれに固定しなくてはなりませんが、Reno Aceではスマートフォンが状況に合わせて自動でリフレッシュレートを60Hzか90Hzを選択してくれます。
リフレッシュレートの変更は、「設定」⇒「ディスプレイと輝度」⇒「画面リフレッシュレート」で設定できます。
また、タッチ入力が正確に行えるタッチサンプリングレート135Hzにも対応しています。細かい操作を必要とするゲームでも正確なタッチ操作をすることができます。
それだけでなく、ダイナミックレンジ(より広い明るさの幅)を表現できるHDR 10+にも対応しています。また、GCP画像品質向上技術により、ノイズを除去し、高いクオリティの色再現と陰影効果でゲームの画質をより鮮明にしています。
続いて、Reno Aceのデザインを見ていきましょう。
Reno Aceのカラーは「星間ブルー」「エレクトリックパープル」「ガンダムカラー」の3色展開です。ガンダムモデルは3万台限定のため、現在は入手するのが困難な状況です。
引用:GSMArena
今回、筆者が購入したカラーは「エレクトリックパープル」です。
本体の上部はブルー、下部はパープルと2色を楽しむことができます。
日本で大人気のReno Aも左右でカラーが異なっています。
背面はラウンドエッジ加工がされているため、本体サイズの割には持ちやすいです。
また、カメラが4基搭載されていますが、縦に並べられているため、あまり目立ちません。カメラ部分の出っ張っりもないので、机上でも使い易いです。
続いて、Reno Aceの本体の側面を見て行きましょう。
ディスプレイ面から見て右側には電源ボタンとSIMスロットが配置されています。
本体の左側には音量ボタンが配置されています。片面に集約して欲しいものです。
本体の上面は非常にスッキリしており、スピーカーのみです。
本体の下面には左から、イヤホンジャック、マイク、USB Type-C端子、スピーカーが搭載されています。
ハイエンドのスマートフォンではイヤホンジャックが廃止される端末が増えていますが、Reno Aceは搭載されており、評価できるポイントでしょう。
最近ではディスプレイのノッチ部分にスピーカーが搭載されるスマートフォンも多いですが、Reno Aceは上面・下面にスピーカーが搭載されています。
OPPO Reno Ace カメラ
Reno Aceのメインカメラは背面に48MP + 13MP + 8MP + 2MPのクアッドカメラを搭載しています。48MPのメインカメラではf/1.7、広角26mm レンズと 0.8µmサイズの1/2.0センサーを搭載し、4800万画素の高精細な写真が撮影できます。
また、13MPの望遠カメラでは最大5倍のハイブリッド光学ズームが利用できます。
8MPの超広角カメラでは人の視野(約120°)とほぼ同じ116°の超広角撮影が可能です。
2MPのモノクロカメラでは背景をぼかした立体的な写真を撮影するために搭載されています。
ブレのない写真や動画を撮影できる光学式手ブレ補正機能や、すばやくピントを合わせる高速オートフォーカス機能「PDAF」にも対応しているだけでなく、夜景などを綺麗に撮影できる「Super Night 2.0モード」まで搭載しています。
また、Reno Aceで撮影した写真はReno 10x Zoomで撮影した写真と比べるとAIによる補正が強いように感じます。そのため、少し現実離れした写真が撮れますが、映える写真に仕上がります。
それでは、実際に撮影した作例を紹介致します。
花
食べ物
風景(日中)
ほかの機種とも比較しています。
コチラの写真もほかの機種と比較しています。
風景(夜景)
東京駅舎の写真もほかの機種と比較しています。
いかがでしょうか。
約5万円のスマートフォンで撮ったとは思えないほど綺麗に撮れています。特に夜景モードで撮影した写真は素晴らしいです。
今回、ズーム機能を利用して撮影した写真を用意できませんでした。申し訳ございません。
OPPO Reno Ace バッテリー持ち
筆者独自の実験から、電池持ちは少し悪いであることがわかりました。
電池残量が100%の状態からAnTuTuベンチマークを3回行うと電池残量が89%まで低下しました。
実験についての詳細はコチラをご覧下さい。
実験では電池持ちが良いとは言える結果ではありませんでしたが、実際にネットサーフィンや、動画視聴程度は電池はあまり減りません。
Reno AceはOSにAndroidをカスタマイズしたOPPO独自のOS「ColorOS」が採用されています。ColorOSは省電力機能が優秀のため、電池持ちに貢献しているでしょう。
また、OPPO Reno Aceは、最大65Wで出力可能なOPPOの超急速充電規格「Super VOOC Fast Charge 2.0」に対応しています。専用の充電器は付属しています。バッテリーは4,000mAhと大容量にも関わらず、わずか30分でフル充電(0%⇒100%)が可能です。
しかも、たった5分の充電(Super VOOC 2.0対応充電器使用時)で2時間もゲームができるようになるので、朝など忙しい時に助かります。
さらに、独自の充電規格だけでなく、Power Delivery(18W)やQuick Chargeといった一般的なスマートフォンで対応している急速充電の規格にも対応しています。
OPPO Reno Ace 発熱のしにくさ
OPPO Reno Aceは強力なアイスカーボン冷却システムを搭載しています。
アイスカーボンは、熱伝導率がシリコーングリースの3倍になる複合炭素繊維素材で、熱をすばやくVCの熱凝縮銅プレートに移動させることができます。
多層グラファイトヒートシンクを搭載しているため、スマートフォンをすばやく冷却することができます。
このシステムのおかげで、発熱がかなり抑えられているのを実感できます。
筆者は、200台程度スマートフォンを購入してきましたが、ここまで発熱しないスマートフォンはあまりありません。
AnTuTuベンチマークを3回連続で行っても36.8℃(40℃を超えることも珍しくない)までしか上昇しなかった理由も良くわかります。
OPPO Reno Ace 生体認証
OPPO Reno Aceの指紋認証システムは「ディスプレイ内指紋認証3.0」に対応し、迅速に指紋認証でロック解除ができます。
新世代の画面指紋技術により、Reno Aceのロック解除速度は12.5%向上しました。
同時に、RGBの偽造防止認識機能が追加され、より速く、より安全になっています。
顔認証はOPPOのスマートフォンらしく素早くロック解除できます。
認証速度が速すぎてロック画面がスキップされることもあります。
OPPO Reno Ace音質
OPPO Reno Aceはオブジェクトオーディオに基づくサラウンド記録再生方式「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に対応しているため高音質で音楽やゲームを楽しむことができます。
イヤホンジャックを搭載しているハイエンドスマートフォンということもあり貴重な存在です。ここまで立体感がある高音・低音をしっかり楽しめるスマートフォンはLG V30+のように感じます。
OPPO Reno Ace まとめ
約5万円で購入できるスマートフォンにも関わらず非常に完成度が高くビックリするスマートフォンです。
docomoのプラチナバンドに対応していたり、日本国内のAPNが普通にプリインストールされているのにはビックリしました。
技適取得とGMSを導入して日本でも発売してほしいスマートフォンです。
日本で販売されているOPPO Reno 10x Zoomよりも安く性能が高いので非常にオススメできるスマートフォンです。
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