【2022年8月】格安SIMの速度を15回線で比較｜OCNモバイルONEの速度が回復、楽天モバイルは速度低下が顕著

この記事では、筆者が契約している15回線の格安SIMの速度を検証し、最新の通信速度の傾向を皆さんにお伝えします。

以下のような悩みをお持ちは必見の内容です。

一読すれば、2022年8月の速い格安SIMがわかります。

格安SIM選びに失敗しないことを願っています。

格安SIMの通信速度測定方法

格安SIMの速度測定方法は以下の通りです。

測定日時	2022年8月6日(木) 朝（8時30分頃） 昼（12時30分頃） 夕（17時30分頃） 夜（20時30分頃） ※ 今月から朝・夜の測定時間が変更となっています。
測定場所	千葉県松戸市
測定機器	Apple iPhone SE（第2世代）15台
測定方法	速度測定アプリ「5GMARK」を用いて各時間帯に各1回ずつ下り・上り速度などを測定。
検証したSIM	回線	格安SIM
	docomo	ahamo OCNモバイルONE IIJmio(d) y.u mobile b-mobile(d) HISモバイル(d)
	au	au povo1.0 povo2.0 UQ mobile IIJmio(a)
	SoftBank	SoftBank LINEMO Y!mobile
	Rakuten	楽天モバイル

このサイトで測定した通信速度はあくまでも目安です。

通信速度は測定環境・方法により大きく異なります。

筆者の測定場所では、docomo回線≧楽天回線＞au回線≒SoftBank回線という傾向があります。

必ず、同じ回線同士で比較しましょう。

当サイトでは5GMARKのアプリを用いて格安SIMの速度測定を行っています。

一般的な速度測定アプリではダウンロード速度〔Mbps〕、アップロード速度〔Mbps〕、ping〔ms〕しか測定できませんが、5GMARKでは通信速度のほかに、動画（YouTube）の読み込み時間〔s〕やブラウジング時の読み込み時間〔s〕の測定が可能で、これらを踏まえた総合点が公表されます。

5GMARKのスコアが高いほどあらゆる場面で快適に使える可能性が高いです。

通信速度	ping〔ms〕 ダウンロード速度〔Mbps〕 アップロード速度〔Mbps〕
動画	動画の読み込み時間〔s〕
ブラウジング	6サイトの読み込み時間〔s〕 Google Wikipedia WhatsApp Facebook Twitter YouTube

動画の読み込み時間〔s〕やWebサイトの読み込み時間〔s〕が「-」表記の場合は読み込みが遅く、タイムオーバーとなっていることを表します。

「-」表記の格安SIMはそもそも速度が遅くて動画が見れない、または、動画視聴時に速度制限を行っている可能性があるため、選ぶ際は注意しましょう。

朝（8時30分頃）の速度

先月と測定時間が異なるため単純比較はできません。

朝（8時30分頃）の測定結果です。

docomo回線はb-mobile(d)が過去に見たことのないスコアを叩き出しており、HISモバイル(d)以外は安定した速度・スコアが出ています。

au回線はUQ mobile以外が苦戦しています。

SoftBank回線は良くも悪くも安定しています。

楽天モバイルは若干の速度低下が気になります。

各回線のざっくりとした速度の評価は以下の通りです。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	21027	46	33.81	3.64	0.2	1.9
OCNモバイルONE	18517	60	30.14	5.05	0.6	2.4
IIJmio(d)	19708	173	31.91	4.48	0.5	1.9
y.u mobile	24680	48	39.01	5.72	0.6	1.8
b-mobile(d)	47698	116	75.39	11.11	1	1.7
HISモバイル(d)	8524	79	9.77	11.73	2.0	2.1
au	5295	60	9.32	1.57	1.6	3.6
povo1.0	7136	61	12.22	2.34	1.7	2.5
povo2.0	5356	40	7.47	4.19	1.1	2.2
UQ mobile	21626	62	35.72	3.07	0.4	2.1
IIJmio(a)	8391	81	15.23	1.32	1.1	2.7
SoftBank	6902	44	10.56	4.15	4.8	2
LINEMO	12346	31	14.74	18.08	1.5	3.4
Y!mobile	8020	40	22.15	2.13	21.6	1.9
楽天モバイル	11360	51	15.62	8.4	2.0	1.8

昼（12時30分頃）の速度

昼時（12時30分頃）は速度差が出やすい時間帯です。

docomo回線はahamo、OCNモバイルONEは他の時間帯と変わらぬ速度を出している一方で、それ以外の格安SIM（MVNO）はかなり苦戦しています。

au回線はUQ mobile、IIJmio(a)がかなり苦戦しています。

SoftBank回線は5GMarkのスコアに大きな差はありませんが、全体的に遅めです。

楽天モバイルは昼間も問題ない速度が出ています。

各回線のざっくりとした速度の評価は以下の通りです。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	26550	45	41.63	5.82	0.4	1.7
OCNモバイルONE	25250	43	46.96	14.11	1.9	3.0
IIJmio(d)	1141	238	0.23	5.66	–	4.3
y.u mobile	6473	81	9.2	8.36	2.3	2.7
b-mobile(d)	39	10077	2.6	2	–	10.5
HISモバイル(d)	537	10049	3.24	1.16	–	8.2
au	13974	51	18.90	9.14	0.7	1.6
povo1.0	11819	62	17.24	6.20	1.0	1.7
povo2.0	13570	51	19.65	6.18	0.8	1.4
UQ mobile	1596	67	2.30	0.82	1.2	1.5
IIJmio(a)	1146	241	1.97	1.68	22.0	3.8
SoftBank	5477	45	8.73	2.67	2.6	1.9
LINEMO	5521	4	4.56	11.82	3.0	2.2
Y!mobile	5321	41	6.29	6.78	3.7	1.7
楽天モバイル	14094	45	20.1	8.66	1.3	1.5

夕（17時30分頃）の速度

仕事・学校終わりで自由な時間も増えてくる夕方、17時30分頃。

docomo回線はHISモバイル(d)以外は安定した速度が出ています。

au回線はいずれの回線の似たような速度ですが、もう少し速いと嬉しいですね。

ソフトバンク回線もau回線と似たような傾向があり、全体的に苦戦しています。

楽天モバイルは混雑知らずといったところでしょうか。

各回線のざっくりとした速度の評価は以下の通りです。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	26488	53	41.72	7.55	1.0	1.9
OCNモバイルONE	28649	59	44.91	9.84	0.8	2.2
IIJmio(d)	10700	181	16.48	5.15	0.4	2.4
y.u mobile	7296	61	8.83	7.13	0.4	1.8
b-mobile(d)	18355	82	32.90	12.05	8.9	3.2
HISモバイル(d)	2331	132	2.55	4.98	8.4	3.4
au	4534	54	5.03	5.87	1.9	1.7
povo1.0	5903	59	7.52	5.50	2.3	1.6
povo2.0	4799	62	5.56	5.79	1.3	1.7
UQ mobile	4373	59	6.28	3.77	2.0	2.1
IIJmio(a)	3689	195	7.17	2.40	6.1	2.5
SoftBank	2606	40	1.89	6.39	3.2	1.7
LINEMO	2871	50	1.74	7.7	4.5	2
Y!mobile	2728	46	2.2	5.87	3.9	1.8
楽天モバイル	10811	45	14.47	7.82	1.2	1.5

夜（20時30分頃）の速度

夜（20時30分頃）は、趣味の時間にあてたり、家族と過ごす方も多い時間帯ではないでしょうか。

docomo回線はいずれも似たような速度が出ています。

au回線は全体的に速度がでていますが、本家のauが失速なのは残念。

auでは通信し放題のプランが提供されているため、その影響があるのでしょうか。

一方、SoftBank回線は本家のSoftBankのみが好調で、LINEMO、Y!mobileは大苦戦となっています。

各回線のざっくりとした速度の評価は以下の通りです。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	9937	40	15.15	3.67	1.4	1.6
OCNモバイルONE	13134	42	20.39	4.6	0.6	2.1
IIJmio(d)	10488	179	15.98	1.57	1.3	1.7
y.u mobile	15392	47	23.25	5.87	0.9	1.7
b-mobile(d)	13579	79	22.34	2.38	2.0	1.9
HISモバイル(d)	9161	48	14.3	3.12	2	1.9
au	3177	68	4.05	3.35	2.2	1.7
povo1.0	9970	50	13.55	6.97	1.3	1.7
povo2.0	8245	54	12.07	4.22	2.1	1.6
UQ mobile	10247	50	13.47	7.11	0.5	1.4
IIJmio(a)	8905	201	15.49	2.00	1.5	2.3
SoftBank	5790	41	9.81	4.70	9.6	1.9
LINEMO	1657	185	1.35	4.03	4.3	2
Y!mobile	2075	194	2.95	2.31	8.3	1.5
楽天モバイル	11770	49	15.87	8.6	1.3	1.6

2022年8月の格安SIMの速度 ｜まとめ

ここまで、時間帯別に速度について紹介してきましたが、最後に、5GMARKスコア〔点〕、ping〔ms〕、下り速度〔Mbps〕、上り速度〔Mbps〕、動画読み込み時間〔s〕、WEB読み込み時間〔s〕の平均値を求めました。

docomo回線なら、ahamo、OCNモバイルONEを選ぶのが最良でしょう。

au回線、SoftBank回線は時間帯ごとの速度に波があるため、通信容量や月額料金から選ぶのが良いでしょう。

楽天回線は先月までと比べると速度低下は見られますが、まだまだ速いです。

各回線のざっくりとした速度の評価は以下の通りです。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	21000.5	46	33.0775	5.17	0.75	1.775
OCNモバイルONE	21387.5	51	35.6	8.4	1	2.425
IIJmio(d)	10509.25	192.75	16.15	4.215	–	2.575
y.u mobile	13460.25	59.25	20.0725	6.77	1.05	2
b-mobile(d)	19917.75	2588.5	33.3075	6.885	–	4.325
HISモバイル(d)	5138.25	2577	7.4675	5.2475	–	3.9
au	6745	58.25	9.325	4.9825	2	2.15
povo1.0	8707	58	12.6325	5.2525	1.575	1.875
povo2.0	7992.5	51.75	11.1875	5.095	1.325	1.725
UQ mobile	9460.5	59.5	14.4425	3.6925	1.025	1.775
IIJmio(a)	5532.75	179.5	9.965	1.85	8	2.825
SoftBank	5193.75	1400.5	7.7475	4.4775	5.05	1.875
LINEMO	5598.75	67.5	5.5975	10.4075	3.325	2.4
Y!mobile	4536	80.25	8.3975	4	9	1.725
楽天モバイル	12008.75	47.5	16.515	8.365	1	1.6

5GMARKのスコアの平均値で比較すると、時間帯ごとの速度差が考慮されないため、箱ひげ図を作成し、安定している格安SIMがわかるようにしました。

箱ひげ図の見方は過去記事で解説しています。

時間帯別の5GMARKのスコアを箱ひげ図にまとめました。

下り速度（ダウンロード速度）についても箱ひげ図を用意しましたが、5GMARKスコアの箱ひげ図と類似します。

b-mobile(d)が時間帯により速度差が激しく、楽天モバイルが最も安定していることがわかります。

また、ahamo、OCNモバイルONEの平均速度が高いこともわかります。

最後に、8月の速度測定を終えて感じたことを格安SIMごとにまとめます。

通信事業者	感じたこと
ahamo	docomoと同品質で速度は優秀。月20GB近く利用する方や海外渡航者にオススメ。ただし、速度低下で突然通信できなくなることが多いので要注意。
OCNモバイルONE	ahamo以上の速度を記録。docomo回線で小容量プランを求めている方にオススメ。
IIJmio(d)	スマートフォンとのセット購入や月額料金が激安。昼時を中心に混雑時の速度が遅いので要注意。
y.u mobile	比較的速度は速い。月5GB近く使う方やU-NEXTを利用する方にオススメ。スマホ修理保険が無料付帯するのは嬉しい。
b-mobile(d)	月290円から利用できる激安の格安SIM。昼時は通信しない覚悟が必要。
HISモバイル(d)	b-mobileの回線を借りているため速度は似た傾向になる。日本通信より特典が多く、魅力的。
au	メインブランドの割に夕方以降が遅い。
povo1.0	新規受付が終了したプランのためノーコメント。
povo2.0	速度が速く基本料0円で利用できる次世代の格安SIM。
UQ mobile	au回線の中では一番速度が出やすい。
IIJmio(a)	スマホセット購入や月額料金がかなり安い。混雑時の速度低下に注意。
SoftBank	速度は普通。5分以内の通話+月5GBが990円で利用可能な「スマホデビュープラン」対象者ならおすすめ。
LINEMO	SoftBank回線でオススメNo 1。Softbank、Y!mobileと同程度の速度。3GBプランは990円/月だが、乗り換え（MNP）なら基本料半年間実質無料キャンペーンでかなりお得。
Y!mobile	速度はSoftbank、LINEMO並。家族割や光セット割が利用できない場合はライバルのUQ mobileより高くなるので要注意。
楽天モバイル	楽天回線のエリアなら文句なしの速度だが速度低下が見られる。通話無料のRakuten Linkやキャリアメールに対応しているのは嬉しい。通信量が月2GB未満だと割高。地下などでは繋がりにくい場所もあるので契約前にエリアの確認を。

この記事を読んでも乗り換え希望の格安SIMを決められない方、料金プランを知りたい方は以下の記事を併せてご確認ください。