【2022年4月】格安SIMの速度を22回線で比較｜ahamo一強でb-mobileやHISモバイルは厳しい結果に

2022年4月の格安SIMの速度測定です。

筆者が実際に契約している22回線の格安SIMの速度を検証し、皆さんに最新の通信速度の傾向をお伝えします。

この記事が少しでも皆様の格安SIM選びの参考になれば幸いです。

格安SIMの通信速度測定方法

格安SIMの速度測定方法は以下のようになります。

測定日時	2022年4月1日(金) 朝（8時30分頃） 昼（12時30分頃） 夕（17時30分頃） 夜（19時30分頃）
測定場所	千葉県松戸市
測定機器	Apple iPhone SE（第2世代）22台
測定方法	今月は速度測定アプリ「5GMARK」を用いて、各時間に各1回ずつ下り・上り速度を測定しました。
検証したSIM	回線	格安SIM
	docomo	ahamo OCNモバイルONE IIJmio(d) BIGLOBEモバイル (d) y.u mobile イオンモバイル(d-1) イオンモバイル(d-2) b-mobile(d) HISモバイル(d) トーンモバイル for docomo
	au	au povo1.0 UQ mobile IIJmio(a) BIGLOBEモバイル (a) イオンモバイル(a-1)
	SoftBank	SoftBank LINEMO Y!mobile b-mobile(S) HISモバイル(S)
	Rakuten	楽天モバイル

• donedoneの速度測定は終了しました。

このサイトで紹介する通信速度はあくまでも目安で、場所・時間等の条件により通信速度は大きく異なります。

計測地点での速度は、docomo回線≧楽天回線＞au回線≒SoftBank回線といった傾向が見られるため、同じ回線同士（ahamoとOCNモバイルONEなど）で比較しましょう。

それでは実際に測定した格安SIMの速度を紹介します。

2022年4月の格安SIMの時間帯別通信速度測定結果

当記事では5GMARKを用いて格安SIMの速度測定を行っています。

一般的な速度測定アプリでは、下り（ダウンロード）速度〔Mbps〕、上り（アップロード）速度〔Mbps〕、ping〔ms〕程度しか測定できませんが、5GMARKを用いることで通信速度の他に、動画の読み込み時間やブラウジング時の読み込み時間を計測し、自動で点数化されます。

5GMARKのスコア（点数）が高いとあらゆる速度の面で困らないと言えます。

通信速度	ping〔ms〕 ダウンロード速度〔Mbps〕 アップロード速度〔Mbps〕
動画	動画（YouTube）の読み込み時間〔s〕
ブラウジング	6サイトの表示時間〔s〕 Google Wikipedia WhatsApp Facebook Twitter YouTube

動画（YouTube）の読み込み時間〔s〕やWebサイトの読み込み時間が「-」表記の場合は読み込みが遅く測定に失敗していることを表します。

頻繁に動画を視聴をされる方は「-」表記の格安SIMは避けることをオススメします。

数値の単位は基本的に省略します。

有効数字もバラバラですがお許し下さい。

2022年4月の格安SIMの速度を先月3月のデータと比較しながら紹介します。

朝（8時30分頃）の速度

朝（8時30分頃）の測定結果です。

docomo回線はahamo、OCNモバイルONE、b-mobile、au回線はau、SoftBankはSoftBankが良好のスコアを出しています。

楽天モバイルも安定したスコアを叩き出しています。

通信事業者	スコア 〔点〕	ping 〔ms〕	下り速度 〔Mbps〕	上り速度 〔Mbps〕	動画 〔s〕	WEB 〔s〕
ahamo	29203	40	46.86	3.74	0.4	1.6
OCNモバイルONE	23129	49	37.73	4.54	0.7	2.2
IIJmio(d)	4449	181	5.07	5.77	0.8	2.1
BIGLOBEモバイル (d)	9159	48	13.77	4.19	0.7	1.9
y.u mobile	13069	40	21.05	2.67	0.4	2
イオンモバイル(d-1)	3352	61	3.69	6.12	2.1	4
イオンモバイル(d-2)	8441	55	12.1	5.3	1.4	2.1
b-mobile(d)	22932	54	35.26	8.74	0.9	2
HISモバイル(d)	16451	80	24.94	6.2	1.3	1.8
トーンモバイル for docomo	14019	59	24.45	4.62	0.8	3.7
au	2863	60	3.00	4.14	1.1	1.9
povo1.0	3535	50	4.94	3.73	2.1	2
UQ mobile	1983	52	3.45	1.1	5.8	2.1
IIJmio(a)	6578	187	11.67	1.98	1.7	2.4
BIGLOBEモバイル (a)	2811	51	4.1	2.85	4.8	2.1
イオンモバイル(a-1)	3147	61	4.97	2.27	5.7	1.8
SoftBank	2298	52	2.87	3.11	7.2	1.8
LINEMO	2928	58	3.53	5.69	3.9	2.1
Y!mobile	2164	48	1.52	4.75	25	1.6
b-mobile(S)	1990	42	2.24	4.46	25	3.2
HISモバイル(S)	2307	58	3.13	4.02	5.2	3.6
楽天モバイル	11177	43	17.09	6.48	1.8	2

昼（12時30分頃）の速度

昼（12時30分頃）の速度測定ではかなり差が出ました。

ドコモ回線はahamoが圧勝である一方、b-mobile(d)、HISモバイル(d)は0点と昼時の利用が非常に厳しい結果となりました。

トーンモバイル for docomoも善戦しています。

au回線はau、povo1.0、UQ mobileとキャリアのメインブランド、サブブランド、オンライン専用ブランドの3強です。

SoftBank回線はどの格安SIMもあまり差はありませんでした。

楽天モバイルは昼時も安定しています。

通信事業者	スコア 〔点〕	ping 〔ms〕	下り速度 〔Mbps〕	上り速度 〔Mbps〕	動画 〔s〕	WEB 〔s〕
ahamo	55345	59	87.66	7.92	0.3	1.4
OCNモバイルONE	1506	59	2.11	2.82	10.8	3.6
IIJmio(d)	460	211	0.29	5.24	–	7.9
BIGLOBEモバイル (d)	759	46	0.52	6.29	15	7.2
y.u mobile	1017	141	0.58	9.18	–	7.2
イオンモバイル(d-1)	115	176	0.22	2.93	–	9.6
イオンモバイル(d-2)	1363	61	1.81	2.52	23	3.3
b-mobile(d)	0	10219	0.18	6.62	–	11
HISモバイル(d)	0	10226	0.13	4.58	–	11
トーンモバイル for docomo	496	68	0.14	9.99	–	8.8
au	7029	60	11.68	1.32	2.3	1.9
povo1.0	5762	53	9.85	0.53	1.5	1.7
UQ mobile	7881	60	13.77	1.42	2.2	2.6
IIJmio(a)	664	232	1.15	1.98	13	5.3
BIGLOBEモバイル (a)	37	61	0.36	0.37	23.3	9.5
イオンモバイル(a-1)	323	239	0.47	1.65	–	6.4
SoftBank	7993	53	11.37	5.44	4.4	1.6
LINEMO	6859	56	9.3	7.13	4.2	2
Y!mobile	9048	30	14.95	3.34	3.6	1.8
b-mobile(S)	2123	251	3.86	1.41	3.6	3.2
HISモバイル(S)	1782	245	1.03	6.71	26	3.8
楽天モバイル	11129	45	12.26	13.81	2.1	1.6

夕（17時30分頃）の速度

学校や仕事終わりの方も多い夕方の17時30分頃。

先月と比べれと全体的にスコアが悪い印象ですが、似たようなスコアを出している格安SIMが多い印象です。

docomo回線はその他の時間帯では不調なBIGLOBEモバイルが健している一方で、IIJmio、イオンモバイル(タイプ1)、トーンモバイル for docomoが苦戦しています。

au回線はpovo1.0がダントツでそれ以外はほぼ同スコアとなっています。

SoftBank回線はSIMごとに大きな違いはなく、楽天モバイルは平常運転というところでしょうか。

通信事業者	スコア 〔点〕	ping 〔ms〕	下り速度 〔Mbps〕	上り速度 〔Mbps〕	動画 〔s〕	WEB 〔s〕
ahamo	15636	40	24.13	3.31	0.3	1.5
OCNモバイルONE	13695	51	21.82	4.03	0.5	2.3
IIJmio(d)	971	211	0.31	5.03	–	5
BIGLOBEモバイル (d)	14392	42	24.15	3.35	1.4	1.9
y.u mobile	5215	161	6.9	7.81	7.3	2.1
イオンモバイル(d-1)	264	207	0.95	1.16	–	7.5
イオンモバイル(d-2)	14219	53	23.24	3.88	1.5	2.4
b-mobile(d)	18132	120	30.28	6.22	0.9	3.1
HISモバイル(d)	13397	160	21.35	6.57	1.9	2.6
トーンモバイル for docomo	1249	54	0.65	7.94	25.9	6.1
au	8762	60	14.57	2.08	2	1.8
povo1.0	17642	59	28.74	2.3	0.7	1.7
UQ mobile	5097	63	9.56	4.61	2.6	4.1
IIJmio(a)	5672	181	9.53	2.09	1.4	2.1
BIGLOBEモバイル (a)	6011	50	9.93	5.45	3.4	3.9
イオンモバイル(a-1)	6574	68	10.46	2.88	4.88	1.9
SoftBank	4434	41	5.11	5.17	3.2	1.7
LINEMO	5380	52	4.93	11.05	7.3	1.8
Y!mobile	2807	42	4.66	1.86	5.8	1.9
b-mobile(S)	3440	106	2.86	8.98	10.9	3
HISモバイル(S)	5971	122	9.76	4.05	7.1	2.6
楽天モバイル	13604	51	18.66	9.52	1.8	1.5

夜（19時30分頃）の速度

夜（19時30分頃）は比較的自由に時間を使える傾向ににあり、回線は混み合います。

docomo回線は夕方と似た傾向があり、IIJmio、イオンモバイル(タイプ1、タイプ2)が不調です。

au回線はイオンモバイルが意外にも好調で、他の格安SIMは大差ありません。

SoftBank回線はb-mobileが好調とau回線に続いて予想外の結果でした。

夜の時間帯も楽天モバイルは文句なしの速度です。

通信事業者	スコア 〔点〕	ping 〔ms〕	下り速度 〔Mbps〕	上り速度 〔Mbps〕	動画 〔s〕	WEB 〔s〕
ahamo	14556	40	21.67	4.9	0.6	1.4
OCNモバイルONE	13805	58	20.6	6.29	1.1	1.9
IIJmio(d)	1226	100	0.82	5.82	–	5.1
BIGLOBEモバイル (d)	13554	94	20.23	11.63	29	2.1
y.u mobile	2110	216	1.22	5.36	4.6	1.8
イオンモバイル(d-1)	3676	196	5.88	3.77	3.3	3.7
イオンモバイル(d-2)	1127	50	1.65	1.7	–	3.2
b-mobile(d)	9442	48	16.12	2.99	3	2.3
HISモバイル(d)	10167	76	17.01	5.45	4.5	2.6
トーンモバイル for docomo	17036	39	27.94	11.05	1	4.1
au	6722	60	10.32	3.17	2	1.8
povo1.0	5591	61	9.24	1.25	2.1	1.7
UQ mobile	5528	60	11.39	4.18	0.7	5.6
IIJmio(a)	6589	170	11.42	1.24	1.3	2.2
BIGLOBEモバイル (a)	1401	55	1.49	2.9	4	2.6
イオンモバイル(a-1)	12622	180	17.81	9.1	2.4	1.9
SoftBank	4241	50	6.73	4.6	7.7	2
LINEMO	6795	122	5.07	14.48	1.8	2.3
Y!mobile	1197	58	2.02	0.52	22	2
b-mobile(S)	2812	189	3.35	4.85	2	3.2
HISモバイル(S)	4994	544	9.2	1.88	3.8	3.7
楽天モバイル	17044	46	24.64	8.46	1.3	1.6

2022年4月の格安SIMの速度 ｜まとめ

最後に、今まで紹介してきた、5GMARKスコア〔点〕、ping〔ms〕、下り速度〔Mbps〕、上り速度〔Mbps〕、動画読み込み時間〔s〕、WEB読み込み時間〔s〕の平均値を求めました。

5GMARKスコアを先月と比較してみると、全体的にスコアの低下が見られます。

IIJmio(a)、イオンモバイル(d-1)、BIGLOBEモバイル(a)のスコアは非常に不安な結果となりました。

楽天モバイルは常に安定した速度が出ています。

通信事業者	スコア 〔点〕	ping 〔ms〕	下り速度 〔Mbps〕	上り速度 〔Mbps〕	動画 〔s〕	WEB 〔s〕
ahamo	28685	45	45.08	4.97	0.40	1.48
OCNモバイルONE	13033.75	54.25	20.565	4.42	3.275	2.5
IIJmio(d)	1776.5	175.75	1.6225	5.465	ー	5.025
BIGLOBEモバイル (d)	9466	57.5	14.6675	6.365	11.525	3.275
y.u mobile	5352.75	139.5	7.4375	6.255	ー	3.275
イオンモバイル(d-1)	1851.75	160	2.685	3.495	ー	6.2
イオンモバイル(d-2)	6287.5	54.75	9.7	3.35	ー	2.75
b-mobile(d)	12626.5	2610.25	20.46	6.1425	ー	4.6
HISモバイル(d)	10003.75	2635.5	15.8575	5.7	ー	4.5
トーンモバイル for docomo	8200	55	13.295	8.4	ー	5.675
au	6344	60	9.8925	2.6775	1.85	1.85
povo1.0	8132.5	55.75	13.1925	1.9525	1.6	1.775
UQ mobile	5122.25	58.75	9.5425	2.8275	2.825	3.6
IIJmio(a)	4875.75	192.5	8.4425	1.8225	4.35	3
BIGLOBEモバイル (a)	2565	54.25	3.97	2.8925	8.875	4.525
イオンモバイル(a-1)	5666.5	137	8.4275	3.975	ー	3
SoftBank	4741.5	49	6.52	4.58	5.625	1.775
LINEMO	5490.5	72	5.7075	9.5875	4.3	2.05
Y!mobile	3804	44.5	5.7875	2.6175	14.1	1.825
b-mobile(S)	2591.25	147	3.0775	4.925	10.375	3.15
HISモバイル(S)	3763.5	242.25	5.78	4.165	10.525	3.425
楽天モバイル	13238.5	46.25	18.1625	9.5675	1.75	1.675

ただ、平均値で比較してしまうと、時間帯ごとの値のばらつきを把握できないため、箱ひげ図を用いて詳しく見ていきましょう。

箱ひげ図の見方については過去の記事で解説しています。

4つの時間帯で測定した5GMARKのスコアを箱ひげ図で表しました。

ahamoが最も優秀で楽天モバイルやOCNモバイルONEがあとに続きます。

測定した4つの時間帯の下り速度（ダウンロード速度）についても箱ひげ図を用意しました。

5GMARKのスコアと下り速度の箱ひげ図は結果が類似しやすいです。

最後に、箱ひげ図から感じたことを格安SIMごとにまとめます。

通信事業者	感じたこと
ahamo	速度は全格安SIMの中で断トツNO.1。月に20GB程度利用する方でdocomo回線を希望する方はahamo一択。
OCNモバイルONE	速度はahamoについで2番目（ドコモ回線において）に速い。スマートフォンと回線をセットで購入したい方にオススメ。
IIJmio(d)	スマートフォンとのセット販売は安くて魅力的だが、速度が遅くおすすめできない。
BIGLOBEモバイル (d)	BIGLOBEモバイルはIIJmioよりも月額料金・端末代が安いが、速度は非常に遅い。
y.u mobile	ここ数ヶ月間で速度低下が激しいため若干おの不安はあるが、5GB/月で1,070円と低料金にも関わらず、パケットの永繰り越しやスマホ修理保険付帯とサービス面で優秀。
イオンモバイル(d-1)	速度が遅く月額料金も高いのであまりおススメできない。
イオンモバイル(d-2)	データ専用プランは以前は爆速だったが、最近は速度低下が目立つ。
b-mobile(d)	時間帯により速度に波があり、昼は使い物にならない。月額料金も高いのでおススメできない。
HISモバイル(d)	昼食時の速度が話にならないが、590円/1GB～とかなり安いのでサブ回線には良いかも。
トーンモバイル for docomo	速度の特徴がわかりにくい格安SIMのため、お子さんなどに持たせる程度しか使えない。
au	MNOらしい速度はとは言い難い。パケット使い放題の影響で回線が圧迫されているのだろうか？
povo1.0	新規受付終了。au回線の中では最速。
UQ mobile	UQ mobileはauのサブブランドということもあり、似たような速度となっている。
IIJmio(a)	端末代が安く、今月は速度も速かった。
BIGLOBEモバイル (a)	BIGLOBEはKDDI（au）の子会社で端末代は安いが、速度が遅すぎる。
イオンモバイル(a-1)	月額料金も高いが比較的速度は出ている。1GB単位（小容量プラン）でプランが選べるのは魅力的。
SoftBank	MNOとは思えるような速度ではないが、990円/月のデータ通信専用3GBプランはYahoo!プレミアムや最大半額還元となるPayPayクーポンが利用できるのでかなりお得。
LINEMO	LINEMO、Softbank、Y!mobileの速度は月によってかなり異なる。ワイモバイルで家族割や光セット割で使えない場合はLINEMOを選ぶのが良いだろう。
Y!mobile	Y!mobileは速度の面で安定しているので、家族割や光セット割が利用できる場合はY!mobile一択。
b-mobile(S)	月額料が高い速度も遅いので全くおすすめできない。
HISモバイル(S)	速度は普通だが、月額料金が高いのでSoftBank回線のHISモバイルを選ぶメリットはあまりない。
楽天モバイル	楽天回線のエリアなら速度は文句なし。～1GB/月まで月額0円で通話も無料（Rakuten Link利用）。地下や地方では楽天エリアの整備が間に合っていないため圏外の場所もある模様。維持費がからないためサブで持たない理由はない。