2023年7月27日、Xiaomiは日本国内向けにハイエンド仕様のタブレット「Xiaomi Pad 6」を発表しました。
2023年7月27日(同日)より販売が開始され、6GB+128GBモデル(オンラインストア限定)が49,800円、8GB+128GBモデルが59,800円です。
Xiaomi Pad 6は、ハイエンドのプロセッサと高リフレッシュレートを備えており、ビジネス・クリエイティブ活動・プライベートでの動画鑑賞など幅広いシーンで高度な処理をこなすことができるタブレットです。
さらに、大容量のバッテリーとユーザーの目に配慮したディスプレイ設計も特徴であり、使いやすさとパフォーマンスを両立しています。
この記事ではXiaomi Pad 6を実際に使用して感じたメリット・デメリットをレビューしていきます。
Xiaomi Pad 6の特長
- WQHD+と高精細で144Hz駆動のディスプレイを搭載、ヌルヌル・サクサク思い通りに操作が可能
- 8,840mAhの大容量バッテリーを搭載、一日中安心して使える
- 33Wの急速充電に対応、急なバッテリー切れもすぐに解決
- 旧モデルのハイエンドプロセッサ「Snapdragon® 870」を搭載、高度な処理と効率的な電力消費を実現
- Dolby Atmos®対応のクアッドスピーカーを搭載、臨場感のあるサウンドが楽しめる
- 耐久性に優れたアルミユニボディデザインを採用、薄さ6.51mm、重さ約490gの軽量設計も嬉しい
- 別売りのスマートペンと専用キーボードを揃えれば仕事や作業の効率もUP
Xiaomi Pad 6のスペック
Xiaomi Pad 6の性能を競合製品であるSamsung製タブレットやHUAWEI MatePad 11.5、OPPO Pad Airと比較します。
Xiaomi Pad 6は競合製品の中で最も価格・性能のバランスが一番良いです。
モデル | Xiaomi Pad 6 | Samsung Galaxy Tab S9 | Samsung Galaxy Tab S6 Lite | HUAWEI MatePad 11.5-inch | OPPO Pad Air |
---|---|---|---|---|---|
性能 | |||||
発売日 | 2023年7月27日 | 2023年8月11日 | 2023年6月23日 | 2023年8月28日 | 2022年9月30日 |
価格 | 6+128GB:49,800円 8+128GB:59,800円 | 124,800円 | 56,799円 | 43,800円 | 37,800円 |
カラー | グラビティグレー シャンパンゴールド ミストブルー | グラファイト | グレー | スペースグレー | ナイトグレー |
サイズ | 253.95×165.18×6.51mm | 254×165.8×5.9mm | 244.5×154.3×7.0mm | 260.88×176.82×6.85 mm | 245.1×154.8×6.9mm |
重量 | 約490 g | 5G:500g Wi-Fi:498g | 約465g | 約499 g | 約440g |
ディスプレイ | 約11インチ、液晶、解像度2880×1800 309PPI | 11インチ、有機EL、解像度2560×1600 | 約10.4インチ、液晶、解像度2000×1200、224PPI | 約11.5インチ、液晶、解像度2200×1440 | 約10.3インチ、液晶、解像度2000×1200 画面占有率約83.5%、225PPI |
SoC | Qualcomm Snapdragon 870 3.2GHz×1+2.42GHz×3+1.80GHz×4 | Qualcomm Snapdragon8 Gen 2 | Qualcomm Snapdragon 720G 2.3GHz×2+1.8GHz×6 | Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 2.4GHz×1+2.36GHz×3+1.80 GHz×4 | Qualcomm Snapdragon 680 2.4GHz×4+1.9GHz×4 |
OS | MIUI 14 for Pad (Android 13ベース) | Android 13 | Android 13 | HarmonyOS 3.1 | ColorOS 12 (Android 12ベース) |
メモリ | 6GB 8GB | 8GB 12GB | 4GB | 6 GB | 4GB |
ストレージ | 128GB | 128GB 256GB | 64GB | 128 GB | 64GB 128GB |
電池容量 | 8,840mAh | 8,400mAh | 7,040mAh | 7,700 mAh | 7,100mAh |
充電 | 33W | 45W | 18W | 20W(10V/2.25A) | 18W |
アウトカメラ | 約1,300万画素f/2.2 PDAF | 1,300万画素 | 800万画素 | 約1,300万画素 (f/1.8 )、AF | 約800万画素(F値:2.0) |
インカメラ | 800万画素1.12um f/2.2 | 1,200万画素 | 500万画素 | 約800万画素 (f/2.2) | 約500万画素(F値:2.2) |
オーディオ | 内蔵スピーカー×4 内蔵マイク×2 | 内蔵スピーカー×4 内蔵マイク×? | 内蔵スピーカー×2 内蔵マイク×? | 内蔵スピーカー×4 内蔵マイク×2 | 内蔵スピーカー×4 内蔵マイク×1 |
通信 | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.1 |
コネクタ | USB3.2 Gen1 Type-C | USB3.2 Gen1 Type-C | USB 2.0 Type-C | USB 2.0 Type-C | USB 2.0 Type-C microSD(最大512GB) |
付属品 | ACアダプタ USB Type-C ケーブル クイックスタートガイド 保証に関するお知らせ | Sペン microSDスロットピン USB-Cケーブル マニュアル類 | Sペン SIMピン ACアダプター USB-Cケーブル マニュアル類 | ACアダプタ USB Type-Cケーブル クイックスタートガイド 安全に関する注意事項とアフターサービスについて | SDカード取出し用ピン クイックガイド 安全ガイド |
Xiaomi Pad 6のレビュー
Xiaomi Pad 6を項目別にレビューしていきます。
外観・デザイン
Xiaomi Pad 6は、耐久性に優れたアルミユニボディデザインと薄さ6.51mm、重さ約490gの軽量設計により、どこへでも身軽に持ち運びできます。
写真の右上には存在感のあるカメラ、左上にはXiaomiロゴと純正キーボード接続用のコネクター「・・・」があります。
ただ、アルミボディ採用のため、背面は指紋が目立ちやすく、汚れが落ちにくい印象です。数回持ち運んだだけで。側面に何箇所も擦れ傷ができてしまいました。
カラーは、グラビティグレー、ミストブルー、シャンパンゴールドの3色から選択できます。
今回レビューを行っているミストブルーは前の画像のようにシルバーに見えることも多いです。
一方、炎天下など光量が多い場所ではミストブルーの美しさを体験することができます。
Xiaomi Pad 6(左)はHUAWEI MatePad 11.5(右)より一回り小さいです。
続いて側面のコネクタ類を確認します。
背面から見て側面上部には電源ボタンとスピーカーが搭載されています。
側面下部にはスピーカー、マイク穴、USB Type-Cポートがあります。
左側面には音量ボタン・マイクがあります。(中央部分はアンテナ)
右側面にはなにもありません。
同梱物
白を基調としたパッケージです。
Xiaomi Pad 6の付属品は以下の通りです。
- ACアダプタ
- USB Type-Cケーブル
- クイックスタートガイド
- 保証に関する案内
33Wの急速充電に対応した充電器が付属しているのは嬉しいね!
ディスプレイ
Xiaomi Pad 6のディスプレイは最大144HzのリフレッシュレートとWQHDの高精細画面を備えており、低遅延で滑らかな画面スクロールが可能です。
これにより、外出先での作業や創作、リッチなグラフィックを持つゲームなどさまざまな操作がスムーズに行えます。
さらに、この製品はTUV Rheinland(R)のLow Blue Light認証を取得しており、ユーザーの目を保護しながら快適に使用できます。
また、別売りのXiaomiスマートペン(第2世代)を用いることで、効率良くメモやお絵描きをすることも可能です。
Xiaomi Pad 6はYouTube、Amazon Prime Video、Netflixといった動画コンテンツの視聴にも適しています。
スマホマホのYouTubeなんで見る人いないよね・・・
デジタルデバイスのコンテンツの著作権保護を目的としたデジタル著作権管理(digital rights management、略:DRM)が大手のストリーミングサービス等で採用されています。
Xiaomi Pad 6のセキュリティレベルは最高レベルの「Widevine L1」、解像度やHDRに制限を受けずに動画の視聴が可能です。
Amazon Prime Videoで映画を視聴しましたが、「HD 1080p」の高解像度で楽しむことができました。
性能
Xiaomi Pad 6は高性能なプロセッサ「Qualcomm Snapdragon 870」を搭載しており、多機能性とスムーズな操作を提供します。
旧モデルのハイエンドプロセッサ搭載のため、メール・ブラウザといったアプリケーションなど日常の活動を効率的に処理できるだけでなく、ゲームなど端末に高負荷がかかるアプリもある程度は快適に使えます。
低消費電力の設計により、複数のアプリケーションを同時に起動して作業する際も安心です。
SoCの性能を数値化してくれるベンチマークアプリ3種「Geekbench 5」「AnTuTu」「PCMark」のスコアも測定しました。
Geekbench 6 | AnTuTu 10 | PCMark |
Single-Core:1303 Multi-Core:3453 | 804089 | 11703 |
(一般人)数値ばかり見せられてもわけわからないわよ。
主要なタブレットを「Geekbench Multi-Core」のスコアで比較し、性能差を見てみましょう。
グラフからも、Xiaomi Pad 6はApple iPad (第9世代)に性能・価格面で対抗可能な唯一無二のAndroidタブレットといえます。
ゲーム性能
Xiaomi Pad 6にはゲームを快適にプレイするための機能「GAME SPACE」が搭載されています。
GAME SPACEではGPUやタッチコントロールに関する設定やモードの選択が可能です。
ゲームプレイ中のGAME TURBO機能により、メモリ・ストレージ・通知・録画など、ゲームプレイ時に役立つ機能がもりだくさんです。
「TakoStats」を用いてゲームごとののFPSを測定してみました。
Asphalt 9
レーシングゲームのAsphalt 9の動作状況を検証しました。
ビジュアルクオリティ「高品質」に設定の上、10レース以上でFPSを計測しましたが、稀にコマ落ちすることはあるものの、十分快適に遊べるレベルです。
筆者は、Samsung主催の「Asphalt 9 タイムアタックチャレンジ!!」で優勝するほどのガチ課金者です(汗)
原神
オープンワールドRPG「原神」での検証です。
【測定データの中央部分】画質:カスタム、フレームレート:60fpsで試しましたが、快適にプレイできます。
【測定データの右部分】画質:中(デフォルト)、フレームレート:30fpsにすると、かなり安定し、さらに快適に遊ぶことができます。
スピーカー
オーディオ面では、Dolby Atmos対応のクアッドスピーカー(上下側面に2つずつ)を搭載しており、鮮やかなディスプレイと組み合わせることで、臨場感あふれるサウンドを楽しむことができます。
カメラ
Xiaomi Pad 6のアウトカメラはオートフォーカス(AF)に対応した1300万画素 (f/2.2)で、AI補正により、人・物・景色だけでなくテキスト・表・グラフなどもある程度キレイな写真に仕上げてくれます。
ただし、タブレットのカメラに過度な期待は禁物です。記録用と捉えましょう。
動画は4K | 30 fps、1,080p | 30/60 fps、720p | 30 fpsでの撮影に対応しています。
上の画像でカメラ部分を確認すると2眼カメラのように見えますが、実際には左上の部分にしかカメラは搭載されていません。
これは、2眼カメラを搭載した上位モデルのXiaomi Pad 6 Pro(日本未発売)の筐体をそのまま利用していることに起因しそうです。
インカメラにはフォーカスフレーム機能付きの800万画素カメラ (f/2.2)を採用、オンライン会議中にユーザーが移動しても自動で中心に配置してくれます。
オンライン会議の参加者が途中で入室したり、退席した場合は、状況に応じてレンズの視野角が拡大/縮小され、最適な角度になります。
ここでアウトカメラでの作例を紹介します。
テキスト
テキストやプリントのバックアップ用に利用できそうですが、HUAWEI MatePad 11.5と比べるとボヤッとしています。
HUAWEI MatePad 11.5のレビュー記事では同じシチュエーションのHUAWEI MatePad 11.5の作例を紹介しています。
食べ物
焼肉定食を撮影しましたが、想像以上にキレイに撮れています。
一つ前の写真と比べると彩度は控えめでしょうか。
お肉を焼いている様子、かなり実物に近い状態で撮影できています。
風景
日中の風景を撮影しながら、ズーム性能も確かめました。
1倍(等倍)の写真は、想像以上のクオリティで細部までしっかり表現できています。
2倍の撮影も等倍に遜色なく撮れています。
4倍になると粗さが一気に目立つようになります。
6倍になるとさらに厳しく。
8倍ズーム以降はあまり実用的ではないように感じます。
最大倍率の10倍の作例も一応載せます。
電池持ち
Xiaomi Pad 6には大容量の8,840mAhバッテリーが搭載されているため、動画・音楽視聴や仕事、勉強など様々なシーンで一日中使用することが可能です。
筆者もディスプレイ輝度(明るさ)を自動にした状態でXiaomi Pad 6を日常生活で使用し、どの程度の電池持ちなのか実際に検証してみました。
バッテリー残量は検証開始から約6時間で100%→45%と結果となりました。10時間近くは連続で利用できる計算になります。
時間 | 電池残量 | 用途 |
---|---|---|
14:22-16:22 | 100%⇒85% | 映画視聴 |
16:27-17:02 | 84%⇒73% | ゲームプレイ(Asphalt 9) |
17:07-17:55 | 73%⇒68% | YouTube視聴 |
18:01-18:16 | 68%⇒65% | ゲームプレイ(原神) |
18:23-20:23 | 63%⇒45% | ライブ配信(プロ野球)視聴 |
充電速度
Xiaomi Pad 6は大容量バッテリーを搭載していますが33Wの急速充電にも対応、急な電池切れも安心です。
付属のXiaomi製純正充電器は残念ながら独自規格を採用、未だにUSB Type-A to USB Type-C規格の点は少し残念です(もちろん、サードパーティ製の充電器の利用も可能です)。
実際にXiaomi Pad 6の純正充電器にて充電を行ったところ、0%→100%までの充電時間は89分25秒でした。
充電時間 [分] | 充電残量[%] |
---|---|
0分 | 0% |
10分 | 13% |
20分 | 25% |
30分 | 37% |
40分 | 50% |
50分 | 61% |
60分 | 74% |
70分 | 85% |
80分 | 95% |
89分25秒 | 100% |
純正アクセサリー
Xiaomi Pad 6は別売りの純正アクセサリーも豊富で価格も比較的安いです。
- Xiaomiスマートペン(第2世代):14,800円(税込)
- Xiaomi Pad 6 キーボード:13,800円(税込)
- Xiaomi Pad 6 フリップケース: 3,980円(税込)
- Xiaomi Pad 6 ガラスフィルム:1,980円(税込)
競合製品と比較してみても、Xiaomi Pad 6はトータルコストで大きなアドバンテージになります。
Xiaomi Pad 6 | Samsung Galaxy Tab S9 | Samsung Galaxy Tab S6 Lite | Apple iPad (第9世代) | HUAWEI MatePad 11.5 | OPPO Pad Air | |
---|---|---|---|---|---|---|
性能 | ||||||
本体価格 (Wi-Fi版) | 6+128GB:49,800円 8+128GB:59,800円 | 124,800円 | 56,799円 | 64GB:49,800円 256GB:71,800円 | 128GB:43,800円 | 64GB:37,800円 128GB:39,800円 |
ペン | 14,800円 | (付属)0円 | (付属)0円 | 14,880円 | 13,200円 | ー |
キーボード | 13,800円 | 18,480円 26,400円 | ー | 24,800円 | 8,800円 | ー |
ケース | 3,980円 | 10,560円 | 9,240円 | 8,800円 | ー | 2,680円 |
フィルム | 1,980円 | 3,300円 | ー | ー | ー | ー |
特にペン・キーボードの利用を希望する方にXiaomi Pad 6はオススメしやすいタブレットです。
Xiaomi Pad 6を安く買う方法
Xiaomi Pad 6は2023年7月27日(木)に発売しました。
販路によりメモリ(ROM)の容量が異なるので注意が必要です。6GB+128GB版は一部のオンラインストア限定で販売されます。
2モデルで価格差は1万円ありますが、家電量販店では基本的に10%のポイント還元が受けられるため、実質の差額は4千円程度です。
少しでも快適に利用したい方には8GB+128GBモデルをオススメします。
オトクに購入する方法ですが、楽天市場やヤフーショッピングのセール開催時に購入するのが最もお得になるでしょう。
ストレージ | 希望小売価格 (税込) | 販路 |
---|---|---|
6GB+128GB版 | 49,800円 | Xiaomi 公式サイト Amazon.co.jp 楽天市場 |
8GB+128GB版 | 59,800円 | Xiaomi 公式サイト Amazon.co.jp 楽天市場 ECカレント murauchi.com SoftBank SELECTION XPRICE エディオン 上新電機 ビックカメラグループ ヨドバシカメラ |
Xiaomi Pad 6のレビュー | まとめ
最後にXiaomi Pad 6を使用して感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
- 極薄・軽量で持ち運びに最適、3色展開でデザインが良い
- Snapdragon 870のCPU搭載で動画視聴からゲームプレイまである程度快適に使える
- 144Hz駆動で高解像度(WQHD+)の11インチ液晶ディスプレイ搭載
- Dolby Atmos対応で大迫力のクアッドスピーカー搭載
- 8,840mAhの大容量バッテリー搭載で電池持ち良好、33Wの急速充電も対応
- 想像以上にキレイに撮れる1,300万画素カメラ搭載
- 純正のスマートペン・専用キーボード(別売)あり、しかも安い
- アルミボディ採用のため、汚れや傷が付きやすい
- 6GB+128GB版は一部販路でのみ販売
- リアカメラの主張が激しい
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