【2022年10月】格安SIMの速度を15回線で比較｜ahamoが絶好調、楽天モバイルの通信速度は要注意

弊サイトでは毎月格安SIMの通信速度を測定し、最新の速度の傾向を皆さんにお伝えしています。2022年10月が筆者が実際に契約中の15回線で比較を行います。

この記事こんな悩みをお持ちの方にオススメです。

毎月、スマホマホでは主な格安SIM15種類を実際に使ってスピードテストアプリで速度測定し、比較しています。格安SIM選びの参考になれば幸いです。

格安SIMの通信速度測定方法

格安SIMの速度測定方法は以下の通りです。

測定日時	2022年10月5日(水) 朝（8時30分頃） 昼（12時30分頃） 夕（17時30分頃） 夜（20時30分頃） ※ 今月から朝・夜の測定時間が変更となっています。
測定場所	千葉県松戸市
測定機器	Apple iPhone SE（第2世代）15台
測定方法	速度測定アプリ「5GMARK」を用いて各時間帯に各1回ずつ下り・上り速度などを測定。
検証したSIM	回線	格安SIM
	docomo	ahamo OCNモバイルONE IIJmio(d) y.u mobile b-mobile(d) HISモバイル(d)
	au	au povo1.0 povo2.0 UQ mobile IIJmio(a)
	SoftBank	SoftBank LINEMO Y!mobile
	Rakuten	楽天モバイル

通信速度は測定環境・方法により大きく異なるため、このサイトで測定した速度はあくまでも目安としてください。筆者の測定場所では、docomo回線≧楽天回線＞au回線≒SoftBank回線という傾向があるため、同じ回線同士で比較しましょう。

当サイトでは5GMARK（アプリ）を用いて格安SIMの速度測定を行っています。

通常の速度測定アプリではダウンロード速度〔Mbps〕、アップロード速度〔Mbps〕、ping〔ms〕しか測定できませんが、5GMARKを用いることで通信速度のほかに、動画（YouTube）の読み込み時間〔s〕やブラウジング時の読み込み時間〔s〕の測定が可能で、これらの結果を踏まえた総合点が（スコア）が提示されます。

5GMARKのスコアが高いほど多くの場面で快適に使える可能性が高いです。

通信速度	ping〔ms〕 ダウンロード速度〔Mbps〕 アップロード速度〔Mbps〕
動画	動画の読み込み時間〔s〕
ブラウジング	6サイトの読み込み時間〔s〕 Google Wikipedia WhatsApp Facebook Twitter YouTube

動画の読み込み時間〔s〕やWebサイトの読み込み時間〔s〕が「-」表記の場合は読み込みが遅く、測定不可（タイムオーバー）であることを表します。「-」表記がある場合は、そもそも通信速度が遅いだけでなく、動画視聴時など一部の機能利用時に速度制限を行っている可能性もあるので選ぶ際は注意しましょう。

朝（8時30分頃）の速度

朝（8時30分頃）の測定結果です。

docomo回線はIIJmio以外は全体的に安定した速度が出ています。

au回線はどれもそこまで差はありません。

SoftBank回線はLINEMOが一人負けです。

楽天モバイルは安定した速度が出ています。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	12640	47	18.96	4.76	0.2	1.8
OCNモバイルONE	13719	40	22.09	3.09	0.2	2.2
IIJmio(d)	4414	83	6.13	3.46	0.9	2.5
y.u mobile	21608	165	34.3	7.33	0.5	2.1
b-mobile(d)	17125	46	28.09	4.22	1.9	2.1
HISモバイル(d)	17110	41	28.14	3.14	1.3	2.0
au	6644	50	12.52	0.24	6.0	2.0
povo1.0	5277	56	8.9	2.40	3.2	2.5
povo2.0	7541	60	13.82	1.91	1.2	2.2
UQ mobile	8276	55	15.00	0.30	0.8	2.2
IIJmio(a)	5775	180	10.42	1.19	1.2	2.5
SoftBank	8639	48	13.59	3.67	5.9	1.5
LINEMO	3707	40	4.56	4.78	2.8	1.7
Y!mobile	16386	25	22.16	11.85	1.3	1.7
楽天モバイル	12418	48	19.81	3.83	1.4	1.9

昼（12時30分頃）の速度

昼時（12時30分頃）は速度差が出やすい時間帯です。

docomo回線はahamoがダントツでグラフに収まっていません。b-mobile(d)、HISモバイル(d)、IIJmio(d)はかなり苦戦しています。

au回線はau、povo2.0が速い一方で、IIJmio(a)、povo1.0、UQ mobileがやや苦しんでいます。

SoftBank回線はSoftBank、LINEMO、Y!mobileともに似たような速度となっています。

楽天モバイルは先月より速度が出ていないので先行きが怪しいです。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	65800	58	107.86	3.57	0.3	1.6
OCNモバイルONE	7144	45	11.45	6.89	3.7	4.1
IIJmio(d)	536	112	0.64	3.01	ー	6.4
y.u mobile	2166	130	1.07	9.15	29	4.2
b-mobile(d)	140	302	0.77	5.5	ー	9.9
HISモバイル(d)	24	347	0.76	0.29	ー	10.1
au	19988	50	31.52	7.44	1.2	2.2
povo1.0	4361	58	6.02	3.72	1.3	2.1
povo2.0	19589	61	30.87	7.47	1.1	2.4
UQ mobile	5102	68	7.17	3.68	1.7	1.7
IIJmio(a)	1399	122	0.56	7.50	ー	5.2
SoftBank	4462	51	6.24	3.2	4.5	1.5
LINEMO	9426	40	11.65	10.48	1.1	2.1
Y!mobile	7090	42	10.08	5.38	1.2	1.8
楽天モバイル	11260	50	14.91	9.21	1.2	1.8

夕（17時30分頃）の速度

仕事・学校終わりで自由な時間も増えてくる夕方、17時30分頃。

docomo回線はahamoの一強。OCNモバイルONEやy.u mobileも頑張っています。

au回線は全体的に先月より速度が出ています。

ソフトバンク回線はLINEMOの速度が一歩でています。SoftBank回線は速度の傾向がわかりにくいと感じます。

楽天モバイルは相変わらず安定しています。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	32011	60	49.9	9.22	0.8	1.8
OCNモバイルONE	25628	40	43.53	2.78	0.7	2.3
IIJmio(d)	9724	120	15.99	3.24	0.7	2.9
y.u mobile	23538	160	38.56	5.59	0.8	2
b-mobile(d)	1189	69	0.99	2.85	3.8	4.0
HISモバイル(d)	12341	136	16.70	10.47	1.8	2.2
au	15913	60	29.54	4.18	8.5	1.8
povo1.0	9751	62	20.87	0.71	7.7	1.9
povo2.0	16173	50	31.71	2.71	9.0	1.8
UQ mobile	11106	50	17.13	5.75	2.5	1.9
IIJmio(a)	15199	182	30.01	4.47	4.8	2.6
SoftBank	7373	40	11.82	3.23	30	1.7
LINEMO	13590	49	20.79	6.29	1.6	1.5
Y!mobile	6763	40	12.61	3.85	5.7	1.8
楽天モバイル	12168	43	17.71	8.51	3.8	1.8

夜（20時30分頃）の速度

夜（20時30分頃）は、自由に時間を割きやすい時間帯です。

docomo回線は全体的に速度が出ていますが、ahamoが一歩リードです。

au回線はおおよそau>povo1.0、povo2.0>UQ mobile、IIJmio(a)となりました。

SoftBank回線は全体的に苦戦していますが、ワイモバイルが特に一人負けです。

楽天モバイルはこの時間が厳しくなってきました。ここ最近の速度低下が目立ちます。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	16082	61	25.05	8.8	1.0	3.0
OCNモバイルONE	8158	43	12.06	5.58	0.8	3.4
IIJmio(d)	9090	60	15.96	2.47	1.5	3.3
y.u mobile	12009	60	21.15	2.59	1.2	3.2
b-mobile(d)	13408	52	20.56	7.53	1.9	2.7
HISモバイル(d)	12893	48	18.92	9.43	2.1	2.8
au	14113	51	25.2	6.18	9.5	1.7
povo1.0	9165	60	21.03	0.48	8.5	2
povo2.0	9216	51	15.82	2.24	2.4	2.3
UQ mobile	3935	60	8.62	1.18	13.1	2.5
IIJmio(a)	3717	180	6.42	1.61	25.9	2.2
SoftBank	3960	54	5.59	3.85	9.3	1.7
LINEMO	3060	398	4.53	4.45	13.2	1.5
Y!mobile	1173	181	1.78	2.20	19.7	1.7
楽天モバイル	5888	60	7.45	6.73	2.5	2.0

2022年10月の格安SIMの速度 ｜まとめ

ここまで時間帯別の速度を紹介してきましたが、最後に、5GMARKスコア〔点〕、ping〔ms〕、下り速度〔Mbps〕、上り速度〔Mbps〕、動画読み込み時間〔s〕、WEB読み込み時間〔s〕の平均値を求めました。

docomo回線なら、ahamo、y.u mobile、OCNモバイルONEを選ぶのが良いでしょう。

au回線、SoftBank回線は時間帯により速度に波があるため、明らかに優れている格安SIMをあげるのは難しいと考えます。

楽天回線は十分速いですが、ここ最近は速度低下が見られます。特に夕方以降の速度低下が顕著です。

詳細の測定データは表の通りです。

通信事業者	スコア	ping	下り速度	上り速度	動画	WEB
ahamo	31633.25	56.5	50.4425	6.5875	0.575	2.05
OCNモバイルONE	13662.25	42	22.2825	4.585	1.35	3
IIJmio(d)	5941	93.75	9.68	3.045	0.78	3.775
y.u mobile	14830.25	128.75	23.77	6.165	7.88	2.875
b-mobile(d)	7965.5	117.25	12.6025	5.025	1.9	4.675
HISモバイル(d)	10592	143	16.13	5.8325	1.3	4.275
au	14164.5	52.75	24.695	4.51	6.30	1.925
povo1.0	7138.5	59	14.205	1.8275	5.175	2.125
povo2.0	13129.75	55.5	23.055	3.5825	3.425	2.175
UQ mobile	7104.75	58.25	11.98	2.7275	4.525	2.075
IIJmio(a)	6522.5	166	11.8525	3.6925	7.98	3.125
SoftBank	6108.5	48.25	9.31	3.4875	12.425	1.6
LINEMO	7445.75	131.75	10.3825	6.5	4.675	1.7
Y!mobile	7853	72	11.6575	5.82	6.98	1.75
楽天モバイル	10433.5	50.25	14.97	7.07	2.23	1.875

5GMARKのスコアの平均値で比較してしまうと時間帯ごとの速度差が考慮されないため、箱ひげ図を作成しました。箱ひげ図を見ることで全時間帯で安定している格安SIMがわかります。

箱ひげ図の見方については過去の記事で解説しています。

時間帯別 5GMARKのスコアの箱ひげ図は以下の通りです。

下り速度（ダウンロード速度）についても箱ひげ図を用意しました。5GMARKスコアと下り速度（ダウンロード速度）は比例しやすいため、似たような箱ひげ図となります。

povo2.0が時間帯により速度差が激しく、良くも悪くもLINEMOは時間帯による速度差が少ないことがわかります。

また、ahamo、y.u mobile、楽天モバイルの平均速度が速いこともわかります。

最後に、10月の速度測定を行って感じたことや格安SIMごとの速度の特徴についてまとめます。

通信事業者	感じたこと
ahamo	docomo回線ではダントツ1位の速度を誇る。海外ローミングも無料のため、海外渡航者にもオススメ。プランは月20GB～と大容量プランのみ。
OCNモバイルONE	NTT系のため、速度は速い。20GBも使わないという方におすすめ。
IIJmio(d)	速度は遅め。スマートフォンとのセット購入や月額料金が激安なのが最大のメリット。
y.u mobile	速度はdocomo回線でahamoに次ぐ2番目の速さ。月5GB近く使う方やU-NEXTを利用する方にオススメ。スマホ修理保険の無料付帯は嬉しい。
b-mobile(d)	昼時の速度は激遅。月290円～と激安のため、サブでの利用ならオススメ。
HISモバイル(d)	コチラも昼時の速度は激遅。b-mobileの回線を借りているため、日本通信と似たような結果となる。日本通信と違い、旅行やスマホ修理等の特典で差別化をしている。
au	速度はau回線の中では最速。月額料金は高めのため、使い放題プランが必須な方にはオススメ。
povo1.0	新規受付終了のプランのためノーコメント
povo2.0	速度はau並に速く基本料0円で利用できるのでサブでの利用やプリペイド式が好きな方にオススメ。毎月チャージする場合は割高になることがあるので注意。
UQ mobile	au（MNO）の中では最遅で、速度は低下傾向。
IIJmio(a)	UQ mobileと同程度の速度が出ており、スマホセット購入や月額料金もお得なので、IIJmioはdocomo回線より、au回線がオススメ。
SoftBank	MNO（メインブランド）の割に速度はぱっとしない。5分以内の通話+通信量月5GBの「スマホデビュープラン」が990円やデータ専用プラン（3GB/月、990円）はオススメ。
LINEMO	筆者のメイン回線。速度はY!mobileと同程度。3GBプランは990円/月でも十分安いが、乗り換え（MNP）なら基本料8ヶ月間実質無料で超お得。
Y!mobile	速度はLINEMOと同程度。店頭サポートが必要な場合、家族割や光セット割が利用できる場合はLINEMOではなくY!mobileがおすすめ。
楽天モバイル	筆者のサブ回線。楽天回線のエリアの方なら十分な速度は出るが、ここ最近の速度低下は注視する必要がある。店頭サポート対応・キャリアメール対応・通話無料（Rakuten Link利用時）で月1,078円から使えるのは非常に魅力的。

この記事を読んでも乗り換え希望の格安SIMが決められない方、料金プランを詳しく知りたい方は以下の記事も併せて確認してみてください。以下の記事を確認しても格安SIMが決められない場合はコメント欄からお気軽にご相談ください。もちろん、費用はかかりません。