この記事では、ASUSの最新のハイエンドAndroidスマートフォン「Zenfone 10(読み方:ゼンフォン テン)」の実機レビューをお送りします。
2023年9月6日にASUSから発表されたZenfone 10は、5.9インチとコンパクトで軽量(172g)でありながら、最高峰のSoC「Qualcomm® Snapdragon™ 8 Gen 2」を搭載した高性能なスマートフォンです。
Zenfone 10を約2週間使用して感じたメリット・デメリットをお伝えします。
メリット | デメリット |
---|---|
9万円台から購入可能(業界最安値?) 片手で持てるコンパクトなスマートフォン 現行最高峰で省電力性にも優れたSnapdragon™ 8 Gen 2を搭載 最大144Hzリフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイを搭載 4,300mAhの大容量バッテリー搭載で電池持ちが良い ジンバル機能搭載のカメラでブレの少ない動画撮影が可能 発熱対策バッチリ 指紋認証・顔認証の精度が非常に良い イヤホンジャック搭載 ワイヤレス充電に対応 | microSD非対応 カメラの性能(望遠・AI補正)がイマイチ スリープ時に頻繁に勝手に再起動する |
Zenfone 10の項目別評価は以下の通りです。
Zenfone 10 | |
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デザイン | |
携帯性 | |
ディスプレイ | |
ゲーム性能 | |
カメラ | |
バッテリー持ち | |
スピーカー | |
生体認証 | |
発熱対策 | |
価格 | |
【総合満足度】 |
この記事では、Zenfone 10のデザイン、携帯性、ディスプレイ、ゲーム性能(快適性、発熱)、電池持ち、生体認証の精度・速度、スピーカーの音質などを中心にレビューしていきます。
Zenfone 10のパッケージ・付属品をレビュー
Zenfone 10は白を基調とした紙製の外箱を採用。
外箱は環境に配慮した100%リサイクル可能な古紙パルプを使用、印刷には石油でなく大豆ベースのインクを使用しています。
Zenfone 10の付属品は以下の通りです。
- USB ACアダプターセット
- SIMイジェクトピン
- 専用ケース
- ユーザーマニュアル(兼製品保証書)等
- IMEIシール
エコを理由に付属品を減らすメーカーが増える中、ASUS Zenfone 10にはケースや最大30Wで充電可能なUSB ACアダプターセットまで付属します。
Zenfone 10には本体と同様のデザインを施したブラックカラーのポリカーボネート製(プラスチック)ケースも付属します。
スマホ本体のデザイン・カラーが気に入っているのに、黒のケースじゃ見えなくなっちまうよ(泣)
透明のTPUケースの方が嬉しいな!
ケースの内側から見ると上下側面は大きく開いています。
Zenfone 10の外観・デザインをレビュー
Zenfone 10は洗練されたスタイリッシュなデザインとカラーも特長の一つです。
本体カラーはZenfone 9から人気のミッドナイトブラックとスターリーブルーと、新色のオーロラグリーン、コメットホワイト、エクリプスレッドから選択できますが、メモリ・内蔵ストレージによりカラー展開が異なるので注意が必要です。
メモリ 内蔵ストレージ | 8GB 128GB | 8GB 256GB | 16GB 512GB |
---|---|---|---|
ミッドナイトブラック | ◯ | ◯ | ◯ |
スターリーブルー | ✕ | ◯ | ◯ |
オーロラグリーン | ✕ | ◯ | ✕ |
コメットホワイト | ✕ | ◯ | ✕ |
エクリプスレッド | ✕ | ◯ | ✕ |
Zenfone 10のデザイン・サイズをZenfone 9と比較します。
Zenfone 10 | Zenfone 9 | Zenfone 8 | Xperia 5 IV | |
---|---|---|---|---|
重量 | 172g | 169g | 169g | 172g |
縦 | 146.5mm | 146.5mm | 148mm | 156mm |
横 | 68.1mm | 68.1mm | 68.5mm | 67mm |
厚さ | 9.4mm | 9.1mm | 8.9mm | 8.2mm |
カラー | ミッドナイトブラック スターリーブルー オーロラグリーン コメットホワイト エクリプスレッド | ミッドナイトブラック ムーンライトホワイト スターリーブルー サンセットレッド | オブシディアンブラック ホライゾンシルバー ムーンライトホワイト | エクリュホワイト ブラック グリーン ブルー パープル |
Galaxy S23 | 146x71x7.6mm、168g |
Pixel 7 | 155.6×73.2×8.7mm、約197g |
iPhone14 | 146.7×71.5×7.80mm、172 g |
iPhone14 Pro | 147.5×71.5×7.85mm、206 g |
背面右下に記載の機種名がロゴに変更となりました。
機種名の刻印はカメラ下に移動し、△記号のデザインもレッドカラーとなり、いいアクセントになっています。
Zenfone 10ではZenfone 9/8のFeliCa(おサイフケータイ)機能も継承。
FeliCaロゴが省略されていますが、FeliCaの位置は本体のフィルムや同梱の取り扱い説明書で確認できます。
Zenfone 10の側面のデザインもZenfone 9と比較しながら見ていきます。
Zenfone 10の側面はコメットホワイトカラーのみがシルバーで、その他のカラーはブラックとなっています。
背面から見て側面下部には左からスピーカー、USB-Cポート、マイク穴、SIMスロットがあります。
側面上部には3.5mmイヤホンジャック、マイク穴があります。
右側面には何もありません。
左側面は音量ボタン、指紋センサー内蔵の電源ボタン(ZenTouchボタン)が配置されています。
Zenfone 9では電源ボタンにラインが入っていましたがZenfone 10では廃止されました。それ以外でデザイン面の差異はありません。
その他のZenfone 10のインターフェースは画像の通りです。
Zenfone 10のディスプレイをレビュー
Zenfone 10 | Zenfone 9 | Galaxy S23 Ultra | Pixel 7 Pro | |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 5.9インチ | 6.8インチ | 6.7インチ | |
パネル | 有機EL | 有機EL | 有機EL | |
解像度 | FHD+ 2,400×1,080 | QHD+ 3,088 x 1,440 | QHD+ 3,120×1,440 | |
リフレシュレート | 144Hz | 120Hz | 120Hz | 120 Hz |
最大輝度 | 1,100ニト | 1,100ニト | 1750ニト | 1,500ニト |
Galaxy S23 | 6.1インチ |
Pixel 7 | 6.3インチ |
iPhone14 iPhone14 Pro | 6.1インチ |
Zenfone 10は5.9インチの有機ELディスプレイ(AMOLED ディスプレイ)を採用。ディスプレイ性能はZenfone 9とほぼ同じです。
Zenfone 10のディスプレイはFHD+ (2,400×1,080) の解像度で445ppiと高精細です。
Zenfone 10のディスプレイはDelta-E<1と正確な色再現を実現するなど非常に高いパフォーマンスを有しています。
Zenfone 10は、ディスプレイの輝度(明るさ)が最大800 nit(100%APL)で、ピーク輝度も1,100nitであることから、屋外など直射日光の強い場所でもある程度問題なく利用できます。
Zenfone 10は通常利用で120Hzの高リフレッシュレート、240Hz のタッチサンプリングレート、1ms の応答時間に対応、滑らかでスムーズな映像体験を得ることができます。
一部のゲームでは、標準搭載のGame Genie(ゲーム管理・最適化機能)にて設定を変更すると、144Hzの高リフレッシュレートでゲームがプレイできます。
高リフレッシュレートはバッテリー持ちに影響します。
リフレッシュレートは設定画面にて、120Hz/90Hz/60Hz/自動から選択しながら、うまく使い分けましょう。
Zenfone 10の性能をレビュー
Zenfone 10 | Zenfone 9 | |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8+ Gen 1 |
内蔵 メモリ | 8GB 16GB | 8GB 16GB |
内蔵 ストレージ | 256GB 512GB | 128GB 256GB |
microSD | × | × |
eSIM | × | × |
スロット | SIM1 SIM2 | SIM1 SIM2 |
3.5mm オーディオジャック | 〇 | 〇 |
防水・防塵 | IP65/IP68 | IP65/IP68 |
FeliCa | 〇 | 〇 |
Zenfone 10は、コンパクトなデザインに超高性能のQualcomm Snapdragon 8 Gen 2プロセッサを搭載した強力なフラッグシップスマートフォンです。
16GB RAMと512GBのストレージを持ち、写真、動画、ゲーム、動画編集などの要求の高いタスクに対応します。
あまりゲームをしない場合は8GBモデルで十分だよ♫
ベンチマークアプリ3種(AnTuTu、Geekbench 5、PCMark)を用いて、Zenfone 10のパフォーマンスを競合のスマートフォンと比較しました。
機種名 | Zenfone 10 |
---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
AnTuTu | 1570578 |
Geekbench 5 (シングル/マルチ) | 2004 5474 |
PCMark | 11918 |
AnTuTu | Geekbench 5 | PCMark |
---|---|---|
Geekbench 5(マルチ)のスコアをグラフにまとめました。
また、AnTuTuベンチマークを5回連続で測定し、負荷をかけた状態でどれほどのパフォーマンスを発揮できるか調査しました。
機種名 | ASUS Zenfone 10 | ASUS Zenfone 9 | Samsung Galaxy S23 Ultra | Xiaomi 13 Ultra | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8+ Gen 1 | Snapdragon 8 Gen 2 | |||||
温度 [℃] | スコア [点] | 温度 [℃] | スコア [点] | 温度 [℃] | スコア [点] | 温度 [℃] | スコア [点] | |
1回目 | 40 | 1570578 | 38 | 1203931 | 36.2 | 1558053 | 39 | 1552723 |
2回目 | 45 | 1528290 | 40 | 1183047 | 39.2 | 1474855 | 42.8 | 1514542 |
3回目 | 45 | 1490315 | 43 | 1181167 | 40 | 1464544 | 44.9 | 1524450 |
4回目 | 45 | 1353810 | 43 | 1168833 | 42 | 1418917 | 44.3 | 1517865 |
5回目 | 45 | 1438745 | 43 | 1182167 | 41.1 | 1406243 | 43.9 | 1535452 |
Zenfone 10は、2倍近い価格もするGalaxy S23 Ultraより高スコアを連続で叩き出し、かなり安定したパフォーマンスを発揮することがわかりました。
高性能で安定した性能を発揮するZenfone 10ですが、スリープ時において、頻繁に勝手に再起動する問題が発生しています。
筆者の端末ではスリープ時に30分に1回程度の頻度で再起動またはシャットダウン(電源OFF)される現象を確認しています。ただし、Zenfone 10使用中にこのような問題は発生していません。
ASUSの広報に確認を行ったところ、2023年9月6日のアップデートにて改善されるとのことでしたが、残念ながらアップデートを行っても改善は見られませんでした。
ただ、サンプル機固有のバクの可能性やハズレ個体である可能性もございます。
Zenfone 10のゲーム性能をレビュー
Zenfone 10にはゲームを快適にプレイできる環境が整っています。
ゲーム中に、画面の左上または右上からスワイプしGame Genieが起動すれば、本体の温度やゲームのフレームレートの確認、Webブラウザの使用、ゲーム画面の録画機能などゲームを有利に進める便利な機能が数多く搭載されています。
Game Genieは4つのモードが利用でき、④の高性能を選択することで最大限のパワーを発揮します。
①超省電力 | |
②省電力 | |
③ダイナミック | |
④高性能 |
実際にゲームごとの動作状況を確認しました。「TakoStats」を用いて各モード(①~④)でのFPSも測定しています。
リフレッシュレートは全て144Hzに設定。
Asphalt 9
レーシングゲームのAsphalt 9の動作状況です。
ビジュアルクオリティ「高品質」に設定の上、高性能モードごとに1レースずつFPSも計測しまたしたが、④の高性能を選択すれば、非常に快適に遊ぶことができます。
約2倍近い価格でコマ落ちも頻繁にあるSamsung Galaxy S23 Ultraよりも快適にプレイできました。
筆者は、Samsung主催の「Asphalt 9 タイムアタックチャレンジ!!」で優勝するほどのガチ課金者です(汗)
原神
大人気の「原神」の検証です。
スマホの性能が求められるゲームですが、Zenfone 10ではけっこう厳しいです。
③ダイナミックを選択の上、画質:カスタム、フレームレート:60fpsで試しましたが、頻繁にかくつきが見られました(フレームレートは40fps程度でした)。
④高性能を選択し、画質:中(デフォルト)、フレームレート:30fpsならば、ある程度は快適にプレイできそうです。
ガチ勢の方からスメール(砂漠)のエリアが一番厳しいとも聞かれるので、何とも言えませんが・・・
Zenfone 10のカメラをレビュー
Zenfone 10 | Zenfone 9 | |
---|---|---|
メイン | 5,000万画素 SONY IMX766 1/1.56 インチ F値1.9、84.6° | |
超広角 | 1,300万画素 OmniVision OV13B 1/3.06インチ | 1,200万画素 SONY IMX363 1/2.55インチ F値 2.2、113˚ |
マクロ | ー | ー |
望遠 | ー | ー |
ズーム倍率 (背面) | 0.6~8倍 | 0.6~8倍 |
インカメラ | OmniVision OV32C 3,200万画素 1/3.2 | 1,200万画素 F値2.45 |
Zenfone 10では超広角カメラとインカメラのセンサーが変更となり、AF(オートフォーカス)非対応となりました。
Zenfone 10のメインカメラ(広角カメラ)には5,000 万画素のSONY製 IMX766 センサー(1/1.56インチ)を採用、6軸ジンバルモジュールとアダプティブEISも搭載し、滑らかで画面揺れのない動画撮影が可能です。
アダプティブEISは端末のブレをリアルタイムで検知し、自動調整して最適な画角を維持します。これにより、手振れ補正の設定を気にせず、高品質な動画を撮影できます。
インカメラにはRGBWセンサーを採用した3200万画素の広角カメラが搭載されており、室内や暗い環境でも明るく高画質な自撮りが可能です。RGBWセンサーの採用により、光の取り込みが向上し、ノイズが低減しています。
また、Zenfone 10の対応撮影モードと倍率は以下の通りです。
超広角カメラ 13MP OV13B | 広角カメラ 50MP IMX766 | インカメラ 32MP OV32C | |||
---|---|---|---|---|---|
写真 | 0.6~0.9倍 | 1.0~8.0倍 | 1.0倍 | ||
動画 | 8K | 30fps | ー | 1.0~4.0倍 | ー |
4K | 60fps | ー | ー | ||
30fps | 0.6~0.9倍 | ー | |||
FHD | 60fps | ー | |||
30fps | 1.0倍 |
- 動画:8K 24fps⇒30fps
- 動画:FHD 60fps 超広角カメラ 非対応⇒対応
- 動画:4K 30fps・FHD 60fps インカメラ 対応⇒非対応
動画撮影
Zenfone 10とZenfone 9はジンバル機能を用いた手振れ補正機能(HyperSteady)に対応しています。
Zenfone 10とZenfone 9の手ぶれ補正は「HyperSteady(ジンバル機能)」「普通」「オフ」から選択可能です(4K、8K撮影時はHyperSteady選択不可)。HyperSteady有効時は非常に安定した動画を撮影できています。
Zenfone 10、Zenfone 9、Galaxy S23 Ultraの3機種でFHD、60fpsの動画を撮影しました。Zenfone2台はHyperSteadyをON、Galaxy S23 Ultraも手ぶれ補正ONで撮影しています。
Galaxy S23 UltraはZenfone 10の2倍近い値段だけど、手ブレ補正が凄すぎるね😯
写真撮影
Zenfone 10で実際に撮影した写真をZenfone 9と比較します。
昼間
Zenfone新旧モデルでもかなり異なる写真の仕上がりになっています。
東京タワーはでっかいど~
▼その他のスマホで撮影した写真はコチラ▼
カービーがなんだか青い・・・(LED照明下での撮影に弱い?)
千葉・幕張で9月10日(日)まで「台湾祭in千葉MAKUHARI 2023」が開催されているよ。
Zenfoneを開発・販売しているASUS(エイスース)は台湾のメーカーだから、Zenfoneを持っていって撮影してきたよ♬
普段お酒呑まない人がビール飲んだら酔っ払ってかき氷食べられなくなっちゃった(T_T)
食べ物
食べ物は照明など撮影条件に大きく影響する印象です。
夜間
光量の多い場所では特に困ることなく、撮影可能です。
居酒屋街の写真はZenfone 9で全体的に赤みが強い印象です。
その他のスマホでの作例はコチラ!
1枚目:Xiaomi 13 Ultra
— スマホマホ (@sumahomaho) September 7, 2023
2枚目:HUAWEI P60 Pro pic.twitter.com/bOkh8SnR1J
東京・赤羽の人気居酒屋「赤羽トロ函」、2機種でも写り方はけっこう違う印象です。
その他の機種での作例はコチラ!
1枚目:Apple iPhone 14 Pro Max
— スマホマホ (@sumahomaho) September 8, 2023
2枚目:Samsung Galaxy S23 Ultra
3枚目:Google Pixel 7 Pro pic.twitter.com/qI4OVPITDx
電飾看板の多い駅前の写真では顕著な差が見られた。Zenfone 9では電飾看板にフォーカスを当てているために黒つぶれが多く見られるが、Zenfone 10では白飛びを恐れずにバランスを重視した写りに見えます。
ズーム
AI補正機能やシステム最適化のためか、ズーム性能はZenfone 9からZenfone 10で改善が見られます。
特に4倍程度の撮影で差が顕著に出ます(最大倍率の8倍ではそこまで差はないように感じます)。
【4倍】
【8倍】
ライトトレイルモード
ライトトレイルモードは、手動のシャッター操作やプリセットされたシャッター時間を使用して、トラフィックライト、ライトグラフィティ、滝など動きのある風景を線状になった光跡の写真で撮影できるモードで、搭載されているプリセットと撮影時間は以下の通りです。
モード | 撮影時間 |
---|---|
トラフィックライト | 8秒 |
ライトグラフィティ | 8秒 |
滝 | 8秒 |
人の往来 | 4秒 |
スタートレイル | 2時間 |
実際の作例はコチラ!
インカメラ
Zenfone 10のインカメラにはRGBWセンサーが搭載、Zenfone 9と比較して光の取り込みが67%向上、ノイズが50%軽減されています。
インカメラでdocomoの変な鳥(ポインコ)を撮影してみましたが、あまり違いがわかりませんでした(人間を撮りましょう)。
おじさんの自撮り写真は掲載できませんが、人物の撮影では違いがよくわかります。
人間の肌がZenfone 9ではプリクラのような極端な補正が行われるのに対して、Zenfone 10ではシミやホクロなどをほどよく補正し、バランスの良いちょい盛りの写真に仕上げてくれます。
Zenfone 10の電池持ち・充電速度をレビュー
バッテリー持ち
Zenfone 10 Zenfone 9 | |
---|---|
バッテリー容量 | 4,300mAh |
急速充電 | 30W |
急速充電対応規格 | Quick Charge 4.0 USB Power Delivery 3.0 |
ワイヤレス充電 | × |
リバース ワイヤレス充電 | × |
Zenfone 10のバッテリー容量は4,300mAhで、前モデルZenfone 9からバッテリー周りで変更点はありませんが、ASUSによると、最適化等が行われバッテリーライフが12.9%向上したとのことです。
確かに、Zenfone 10の電池持ちは優秀じゃな♬
Zenfone 10のバッテリー持ちを検証するために、PC Markバッテリーテストを輝度(明るさ)、リフレッシュレート(120Hz)最大の状態で行ってみました。
結果は以下の通りです。
機種 | 電池持ち (PCMark) |
---|---|
Zenfone 10 | 9時間49分 |
Zenfone 9 | 7時間53分 |
ROG Phone 7 Ultimate | 9時間16分 |
ROG Phone 6 | 9時間15分 |
ROG Phone 6 Pro | 8時間45分 |
Zenfone 8 | 4時間50分 |
Pixel 7 Pro | 6時間35分 |
Zenfone 10はZenfone 9と比べて電池持ちが大幅に改善されていることがわかります。
また、実際に日常生活でもZenfone 10をメインで利用してみましたが、筆者の使い方なら1日は確実に使える印象でした。
ゲーム・Zoom会議など常にディスプレイを表示している状態だと、1時間に10%程度バッテリーが減るようです。
時刻 | 電池残量 | 行動記録 | |
---|---|---|---|
1日目 | 8:27-8:53 | 79%⇒100% | Zenfone 10の充電 |
9:48-10:12 | 100%⇒98% | 音楽視聴(イヤホン) | |
10:12-11:11 | 98%⇒89% | ゲーム(Asphalt 9)プレイ | |
13:52-15:47 | 86%⇒65% | Zoom会議 | |
15:58-17:03 | 64%⇒51% | ゲーム(原神)ダウンロード | |
19:55-20:03 | 49%⇒48% | ゲーム測定の準備 | |
20:56-21:09 | 46%⇒39% | ゲーム(Asphalt 9)プレイ | |
23:30 | 37% | 就寝 | |
2日目 | 10:40-11:01 | 30%⇒29% | 音楽視聴(イヤホン) |
11:01-11:27 | 29%⇒19% | ゲーム(Asphalt 9)プレイ | |
11:27-11:42 | 19%⇒16% | プラウジング、写真撮影 | |
13:46-15:05 | 12%⇒0% | 音楽視聴(スピーカー、イヤホン) |
充電速度
付属の純正充電器を用いて充電時間を測定したところ、
充電時間 [分] | 電池残量[%] |
---|---|
0 | 0 |
10 | 22 |
20 | 40 |
30 | 55 |
40 | 68 |
50 | 79 |
60 | 85 |
70 | 94 |
80 | 99 |
81:45 | 100 |
また、Zenfone 10では新たにワイヤレス充電に対応した点も見逃せません。
Zenfone 10のスピーカーの音質をレビュー
Zenfone 10はコンパクトボディにもかかわらず、音質・スピーカーにもこだわっています。
Zenfone 10はDirac Virtuoによる高度なサウンドチューニングをえた大型のデュアルスピーカーも備えています。
3.5mmイヤホン、USB-C、Bluetoothを含むすべてのヘッドホン・イヤホンでこの空間オーディオを体験できます。
192kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生にも対応しており、ハイレゾ対応の音楽や音楽データを高音質で楽しむことができます。
実際にAmazon Music Unlimitedので音楽を再生してみると、想像以上のスピーカーに驚きます。
高域・低域はやや控えめですが、中高域は気持ちいいほどしっかり鳴らせている印象です。
ただ、スピーカーで大音量にすると、筐体が振動し不安定になります。
Zenfone 10は3.5mmイヤホンジャックにも引き続き対応、ハイレゾオーディオ(HRA)認定を受けており、ハイレゾオーディオ認定の出力デバイスに接続すれば、最大32 ビット/384kHzで再生可能です。
DiracVirtuo™と呼ばれる空間オーディオ技術に対応しており、ワイヤレス・有線のヘッドホンやイヤホンを使用する際に立体的なサウンドを楽しむことができます。
バックグラウンドで有効となるDirac がチューニングした様々なオーディオスタイルがあり、動的、音楽、シネマ、ゲームの4つのモードから選択できます。
Zenfone 10の生体認証をレビュー
顔認証 | 対応 |
指紋認証 | 対応 |
Zenfone 10の生体認証は側面の指紋認証(ZenTouch2.0 ボタン)と顔認証に対応しています。
ZenTouch2.0は指紋認証によるロック解除のほかスマートキーとしても機能します(機能は画像参照)。
顔認証・指紋認証の認証精度・速度は動画でご確認ください(後ほど投稿、Zenfone 9の動画を掲載中)。
顔認証
ASUS Zenfone 10の顔認証をレビュー
— スマホマホ (@sumahomaho) September 7, 2023
認証精度・速度ともに良好ですが、認証範囲が若干狭いかも?
メガネ👓・マスク😷利用時も問題なく使えます😃
満足度︰★★★★★
速 度︰★★★★☆
精 度︰★★★★★ pic.twitter.com/Meza5bOFdN
Zenfone 10の顔認証の認証精度・速度は非常に優秀です。
マスクやメガネ着用時でも問題なく顔認証が使えます。
指紋認証
ASUS Zenfone 10の側面指紋認証をレビュー
— スマホマホ (@sumahomaho) September 7, 2023
認証精度・速度ともに非常に優秀♫
爆速認証で手汗が多い私でも認証失敗がありません(Xperiaも頑張れ)😃
満足度︰★★★★★
速 度︰★★★★★
精 度︰★★★★★ pic.twitter.com/2m80KHjNTB
Zenfone 10の指紋認証の認証精度・速度は非常に優秀で、認証に失敗したことがありません。
Zenfone 10のアクセサリーをレビュー
Zenfone 10の純正アクセサリーとして、便利なアクセサリー3 点セットの「Zenfone 10 Connex Accessories Set」が5,280円にて用意されています。
去年発売された「Zenfone 9 Connex Accessories Set」のレビュー記事も参考にしてみてください。
Zenfone 10用のSmart Backpack Mountは残念ながら発売されないようです。
Zenfone 9用の純正アクセサリーはZenfone 10で使いまわしできないので注意が必要です。
Zenfone 10のバンド・SIMカード対応状況をレビュー
Zenfone 10で対応しているバンド(日本国内で利用中のバンドのみ)と対応キャリアを表でまとめました。
docomo
世代 | Band | Zenfone 10 |
---|---|---|
5G | n78 n79 n257 | ○ ✕ × |
4G | 1 3 19/26 21 28 42 | ○ ○ ○ × ○ ○ |
3G | Ⅰ Ⅵ/XIX | ○ ○ |
Zenfone 10は5G n79非対応のため、ドコモ回線での利用はあまりオススメしません(使えないわけではありません)。
au
世代 | Band | Zenfone 10 |
---|---|---|
5G | n3 n28 n77 n78 n257 | ○ ○ ○ ○ × |
4G | 1 3 11 18/26 28 42 | ○ ○ × ○ ○ ○ |
Zenfone 10はau回線で快適に利用できます。
SoftBank
世代 | Band | Zenfone 10 |
---|---|---|
5G | n3 n28 n77 n257 | ○ ○ ○ × |
4G | 1 3 8 11 28 41 42 | ○ ○ ○ × ○ ○ × |
3G | Ⅰ Ⅷ | ○ ○ |
Zenfone 10はソフトバンク回線で快適に利用できます。
楽天モバイル
世代 | Band | Zenfone 10 |
---|---|---|
5G | n77 n257 | ○ × |
4G | 3 (18/26) | ○ ○ |
Zenfone 10はRakuten回線で快適に利用できます。
第1位:
Rakuten Linkで通話無料!
Zenfone 10のレビュー | まとめ
最後にZenfone 10の良い点(メリット)・悪い点(デメリット)をまとめます。
- 片手で持てるコンパクトなスマートフォン
- 現行最高峰で省電力性にも優れたSnapdragon™ 8 Gen 2を搭載
- 最大144Hzリフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイを搭載
- 4,300mAhの大容量バッテリー搭載で電池持ちが良い
- ジンバル機能搭載のカメラでブレの少ない動画撮影が可能
- 発熱対策バッチリ
- 指紋認証・顔認証の精度が非常に良い
- イヤホンジャック搭載
- ワイヤレス充電対応
- 9万円台から購入可能
- microSD非対応
- カメラの性能(望遠・AI補正)がイマイチ
- スリープ時に頻繁に勝手に再起動する
Zenfone 10を安く買う方法
最後にASUS Zenfone10の本体価格・発売日と安く購入する方法を紹介します。
Zenfone 10 | Zenfone 9 | |
---|---|---|
8GB+128GB | 99,800円 | 99,800円 |
8GB+256GB | 112,800円 | 112,800円 |
16GB+256GB | ー | 129,800円 |
16GB+512GB | 134,800円 | ー |
Zenfone 10の希望小売価格は99,800円からで、2023年9月6日から予約を開始し、2023年9月8日(金)に発売します。
また、Zenfone 10の販路は以下の予定です。
オンラインストア | ASUS Store |
ECサイト | Amazon.co.jp、ひかりTVショッピング |
家電量販店 | |
MVNO |
Zenfone 10はMVNO(格安SIM)での購入がオトクになる可能性が高いです。詳細判明次第情報を更新いたします。
MVNO | 実質価格 | 備考 |
---|---|---|
【8+128GBモデル】 MNP:79,800円 端末単体:実質87,800円 | 端末のみ購入で10,000円ギフト券 通常価格:97,800円 | |
【8+256GBモデル】 MNP:89,800円 端末単体:実質94,800円 | 端末のみ購入で10,000円ギフト券 通常価格:104,800円 | |
【16+512GBモデル】 MNP:99,800円 端末単体:実質109,000円 | 端末のみ購入で10,000円ギフト券 通常価格:119,000円 | |
【8+128GBモデル】 円 | ー |
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コメント一覧 (1件)
おい!カービーってなんだよ!ふざけるな!!
いい加減なこと書きやがって!
こんなわかりやすくて丁寧に他機種との比較もしてくれる素晴らしいレビューなんか一生してろ!