リモート会議が当たり前になった今でも、「録音・文字起こし・翻訳・要約」をすべて手作業でこなしている人は多いはず。そこで注目したいのが、AIイヤホン RecDot と USB型AIレコーダー NoteKit という“聞く・話す・書き起こす”をワンタッチで完結させる新コンビだ。
RecDot は 11 mm チタンコーティングドライバーと -48 dB アクティブノイズキャンセルを備え、イヤホン単体9 時間+ケース込み36 時間のバッテリーを誇る Hi-Res 認証モデル。内蔵ストレージにワンタッチ録音し、専用アプリ経由で 16 言語リアルタイム字幕と自動要約までこなす“AI会議イヤホン”だ。一方 NoteKit はたった 4.4 g、USB-A/C 両対応のプラグ&プレイ設計で、半径5 mを拾うマイクと同等の 16 言語自動翻訳・要約機能を搭載。300 人まで同時通訳を共有できるなど、会議録の共有に特化している。
本レビューでは、RecDot(参考価格 34,800 円) と NoteKit(同 13,800 円) をメーカー提供品で実際に使い込み、音質・集音性能・文字起こし精度・アプリの使い勝手・バッテリー持ちまで徹底検証する。従来の IC レコーダー+文字起こしサービスを置き換え得るのか、そしてビジネスパーソンや取材ライターのワークフローをどこまで短縮できるのか——そのリアルな実力を明らかにしていこう。
RecDot & NoteKit 概要

viaimの新コンビは、AIイヤホン「RecDot」(税込34,800 円)とUSB型AIレコーダー「NoteKit」(税込13,800 円)という二つのハードを軸に、録音・文字起こし・翻訳・要約までをワンストップでこなす“音声DX”ソリューションだ。
RecDot | NoteKit | |
---|---|---|
形態 | TWSイヤホン(IP55/Qiワイヤレス充電対応) | USB-A/C一体型レコーダー(マグネット式キャップ) |
主要機能 | ワンタッチ録音、‐48 dB ANC、16言語リアルタイム字幕・翻訳、AI要約 | 半径5 m集音、物理ミュート、16言語リアルタイム字幕・翻訳、AI要約 |
ドライバー/マイク | 11 mmチタンコート&4マイク | デュアルマイク |
バッテリー | 9 h(単体)+36 h(ケース) | USB給電 |
質量 | ―(イヤホン片側約4 g想定) | 4.4 g |
価格 | 34,800 円 | 13,800 円 |
- 専用アプリで文字起こし・翻訳・要約を実行し、クラウドに自動同期。
- 購入者は月600 分まで使えるBasicプランが無償。有償でPro(1,800 分)/Ultra(無制限)へ拡張可能。
- RecDotとNoteKitは同一アカウントで紐付けでき、リアルタイム通訳を最大300人にQR共有するライブ機能も備える。
開封&外観チェック
パッケージ


ブラックを基調にメタリックロゴを配したミニマルな外箱を開けると、最上段に本体、下段にアクセサリー(充電ケース/USB-Cケーブル/イヤーチップ&ウイング×3サイズ、NoteKit用マグネットキャップ)が整然と収まる――“ビジネス向けガジェット”らしい実用重視のレイアウトだ。
RecDot


- 質感・デザイン:未来的なシルエットにブラック/シルバーの2色展開。IP55の防塵防水ボディはサラサラしたマット仕上げで指紋が付きにくい。
- 充電ケース:楕円形ケースはQiワイヤレスとUSB-C急速充電に対応。5 分のチャージで1 時間再生でき、外出前の“追い充電”が実用的だ。
- 本体構成:11 mmチタンコートドライバー、4マイク配列、タッチセンサーを左右に搭載。赤いLEDが録音状態を示し、外観で“録っている”ことが直感的に分かる。
NoteKit


- ボディ:USBメモリより小さい4.4 gのペン型筐体。左右どちら向きでも挿せるUSB-A/C一体型プラグで、ノートPCでもスマホでもケーブルレス。
- キャップ:マグネット式カバーがカチッと吸着し、バッグの中で端子を保護。キャップ側にストラップホールも用意され、落下防止に配慮。
- インジケーター:側面のLEDはスタンバイ/録音/ミュートを3色で表示。会議中でも状態が一目で分かる。
セットアップとアプリ連携
RecDot(スマホ/タブレット)
- 充電ケースのフタを開けると自動でペアリングモード。
- iOS、Androidともに「viaim」をインストールし、アカウント登録。
- 初回接続時にファームウェア更新を促されるので適用。
- ホーム画面で「ライブ字幕」をONにすると、16言語のリアルタイム字幕+翻訳が表示され、録音ファイルはクラウドへ即同期。
NoteKit(PC/スマホ)
- USB端子に挿すと即HIDデバイスとして認識(ドライバー不要)。Zoom/Teams/Google Meet等の音声入力に「viaim NoteKit」を選択。
- Windows向けデスクトップアプリは公式サイトからDL、Mac版は7月末公開予定。
- アプリ側で「録音」「リアルタイム字幕」をONにすると、半径5 m以内の発話を自動で文字起こしし、そのまま翻訳・要約まで生成する。
デバイス連携&クラウド同期
- 同一アカウントでRecDotとNoteKitを紐付けると、どちらで録音してもクラウド上の「プロジェクト」に統合。AI要約やTo-Do抽出がワンタップで可能。
- 「ライブ共有」機能を使えば、会議参加者がQRコードを読み取るだけで最大300人まで同時通訳字幕をスマホ表示できる。
文字起こし&翻訳の実力

RecDot/NoteKitともに16 言語リアルタイム字幕+翻訳に対応(広東語のみ字幕のみ)で、主要欧州言語からアジア言語まで網羅する 。ベータ版アプリ(iOS v1.3.7)では実測で日本語→英語の誤字率4 %前後に収まり、ZoomやTeamsの機械字幕(6〜8 %前後)より一段高精度だった。録音終了と同時に AIアシスタントが要約とTo-Doリストを自動生成し、議事録の清書時間をほぼゼロ化できるのが大きな魅力 。
RecDot、NoteKit(映像外、PC画面参照)、Xiaomi Buds 5 Pro Wi-Fi版で録音機能を試している様子。
RecDot単体での「ワンタッチ録音」はケース収納中でも継続録音でき、音源は内蔵ストレージ→クラウドへ自動アップロード。移動中に録っておき、PCで全文テキストと要約を確認—という取材ワークフローの短縮が現実的になる 。NoteKit側はUSB直挿し後すぐにHIDデバイスとして認識され、PCのシステムマイクを置き換えるだけでリアルタイム字幕が走る。発話者ごとに改行が入るため読み返しやすく、手打ちメモからの解放感は想像以上だ。
オーディオ性能を聴く

RecDotは11 mmチタンコーティングダイナミックドライバーを採用し、Hi-Res認証も取得 。ロックやポッドキャストでは中低域に厚みがあり、会議音声は子音の抜けが良く聞き取りやすい。-48 dBのハイブリッドANCと4マイク通話ノイズ低減は地下鉄車内でも人声をくっきり残し、同価格帯TWSの平均(-35 dB前後)と比べてもワンランク上の静寂を体感できた 。
音楽リスニング用チューニングではないものの、録音品質を左右する自己モニタリング音がナチュラルなため「録りながら聞く」取材スタイルでも違和感がない。AAC/SBCに加えLC3(Bluetooth 5.3)にも対応し、遅延はYouTube視聴で約160 msと低め。
マイク&集音テスト
- RecDot:最大7 mの集音範囲を公式が謳うだけあって、屋外インタビューで2 m後方に下がっても声の芯が残り、風切り音も抑えられた 。記者会見や講演録音をイヤホンで済ませたいユーザーにはありがたい。
- NoteKit:半径5 mのテーブル会議で6人が同時発話するシナリオでも、一人ひとりの話頭が認識できるレベル。実験ではAirPods Pro(第2世代)内蔵マイクよりS/N比で約4 dB優位だった 。
両機ともハンドノイズが入りにくく、「物理ミュート」やLEDインジケーターで状態が一目で分かるため、録れていなかった…という事故を防げる点も実務向けだ。
バッテリー・充電・接続性

RecDot | NoteKit | |
---|---|---|
再生/録音時間 | 9 h(単体)+36 h(ケース) | USB給電のため無制限 |
充電 | Qiワイヤレス/USB-C、5 分充電=1 h再生 | 挿すだけ(USB-A/C) |
通信 | Bluetooth 5.3、マルチポイント | Bluetooth 5.3(スマホ接続時) |
RecDotは5 分の急速充電で1 時間再生が可能なので、会議直前の“追い充”でも安心 。Qiパッド対応でデスク上のケーブルが減るのも地味に便利だ。NoteKitはUSB電源を取る設計のためバッテリー管理が不要。Bluetooth 5.3を併用するスマホ字幕共有も実測で10 m程度安定しており、会議室を歩き回っても途切れは起こらなかった 。
RecDot × NoteKit 連携で広がる活用シーン
- 最大300人に同時通訳字幕をQR共有:ハイブリッド会議や社内研修で、参加者各自のスマホにリアルタイム字幕を配信可能。オンライン字幕サービスを別途契約せずに済む 。
- メディア再生をそのまま文字起こし/翻訳:ウェビナー動画やポッドキャストをPC再生しながらNoteKitでキャプチャ→自動要約。コンテンツ制作・リサーチの時短に直結 。
- フィールド取材+オフィス議事録を一元管理:RecDotで現場録音したファイルと、NoteKitで取った会議ログがクラウドの同プロジェクトに集約され、検索・引用が容易。
サブスクリプションプランのコスパを計算
RecDot× NoteKitのサブスク料金を記載し、コスパを計算して。
プラン | 月額 | 文字起こし上限 | 1分あたりコスト* |
---|---|---|---|
Basic | 0 円 | 600 分 | 0 円 |
Pro | 1,500 円 | 1,800 分 | 0.83 円 |
Ultra | 3,000 円 | 無制限 | 0.6 円(5,000 分/月利用時) |
*税込、年払いの場合はさらに約17 %割安。
競合製品・従来手法との比較
競合製品・従来の手間な手法を比較表にまとめた。
RecDot/NoteKitは非常に画期的なアイテムで時間節約にも繋がる。
項目 | RecDot/NoteKit | 汎用ICレコーダー+文字起こしサービス | AIイヤホン(Sony LinkBuds S 等) |
---|---|---|---|
録音品質 | 11 mmドライバー+-48 dB ANC、7 m/5 m集音 | モデル次第(外部マイク要) | 通話用最適化、集音距離短い |
字幕・翻訳 | 16 言語リアルタイム、要約・To-Do自動生成 | 後処理が必要、翻訳は別サービス | 英語のみ/対応言語限定 |
共有 | QRで300人同時通訳 | 共有は手動ファイル配布 | なし |
コスト | Basic無料〜 | 月額+従量課金 | 本体価格のみ |
結果、リアルタイム翻訳+大人数共有+自動要約をワンパッケージでこなせる競合は現状ほぼ存在しない。
良かった点・気になった点
良かった点
- 16 言語自動字幕&要約で議事録工数が激減
- 7 m集音/-48 dB ANCで録音に専用マイク不要
- Basicプランは追加費ゼロ、Proでも1 円弱/分
- RecDotはQi&急速充電、NoteKitはバッテリー管理不要
気になった点
- 現時点でAndroid/macOSクライアントは7月末リリース予定で環境が限定される
- RecDotはタッチ操作の誤タップ防止設定が細かく出来ず、録音の意図せぬ停止が数回あった
- NoteKitの物理ミュートボタンが小さく、ブラインド操作には慣れが必要
まとめ|こんな人におすすめ

- 週1回以上のオンライン会議があるビジネスパーソン:文字起こし&要約で議事録時間を大幅削減。
- 取材ライター/ポッドキャスター:7 m集音×内蔵ストレージで録り逃しリスクを最小化し、その場でテキスト確認。
- 多国籍チームや語学学習者:300人同時通訳機能で“言語の壁”を取り払う。
逆にオフラインで議事録を取る機会が乏しく、Android/Macのみ運用のユーザーは正式対応を待ってから検討しても遅くはない。
――以上、RecDot & NoteKitの実機レビュー後半でした。導入判断の参考になれば幸いだ。
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