近年、「ながら聴き」という言葉がオーディオ市場で注目を集めています。音楽や動画を楽しみながらも、周囲の環境音を自然に取り入れられるスタイルは、リモートワークや外出中の安全性を重視するユーザーにとって魅力的です。
そんなニーズに応えるように登場したのが、SOUNDPEATS Clip1。大口径ドライバーやDynamicEQ™ Proによる高音質、最大40時間の再生に対応するタフなバッテリー、そしてオープン型イヤーカフという独自デザインを兼ね備えた、次世代のワイヤレスイヤホンです。
本記事では、実際にClip1を手に取り、外観から装着感、音質や機能面までを細かくレビューしていきます。まずは開封時の印象から見ていきましょう。
パッケージ&ファーストインプレッション

SOUNDPEATS Clip1を開封してまず感じたのは、「新しいタイプのイヤホンを体験するワクワク感」です。これまで数多くの完全ワイヤレスイヤホンを手にしてきましたが、その多くはカナル型やインナーイヤー型で、耳の穴に差し込むスタイルが主流でした。ところがClip1は、最初から「ながら聴き」「オープン型イヤーカフ」という新しいアプローチを打ち出しており、箱を開ける前から期待感が膨らみます。
外箱はSOUNDPEATSらしいシンプルかつスタイリッシュなデザインで、表面には製品名「Clip1」と本体のイメージがプリントされています。無駄を省いたパッケージングは、環境への配慮とブランドの洗練さを感じさせるものです。パッケージの厚みは比較的コンパクトで、手にした瞬間に「日常に溶け込む軽やかさ」を象徴しているように思えました。

実際に箱を開封すると、中央にイヤホン本体とケースが収まっており、その下に付属品としてUSB Type-Cケーブルと取扱説明書が同梱されています。付属品は必要最低限で、潔さすら感じさせます。イヤーピースが付属していないことも特徴的で、これはオープン型イヤーカフという構造ゆえ。従来型のワイヤレスイヤホンに慣れているユーザーは、この時点で「今までと違う製品だ」と直感できるはずです。
イヤホン本体は光沢を抑えたブラックカラーで統一され、落ち着きと高級感があります。手に持ってみると非常に軽く、プラスチック製ながらも安っぽさはなく、むしろ洗練された印象を受けます。ケースも同じくブラックで統一され、丸みを帯びた形状がポケットやカバンにスッと収まりそうです。表面の質感はさらりとしており、指紋が付きにくいのも日常使用を考えた設計といえるでしょう。
さらに注目したいのは、ケースを開いた瞬間に目に飛び込んでくるイヤホンのフォルムです。Clip1は従来の「棒状」や「カナル型」のスタイルではなく、耳に軽く掛ける「イヤーカフ型」を採用しています。この形状はまだ市場でも珍しく、手に取っただけで「新しいイヤホン体験をするのだ」という高揚感を与えてくれます。
第一印象としては、「無駄のない洗練されたデザイン」と「新しい装着スタイル」への期待が入り混じる不思議な感覚。パッケージから本体を取り出し、ケースを開けるまでの一連の流れが、ユーザーに対して「今までにないイヤホンを手にした」という実感をじわじわと与えてくれるのです。
開封後に感じるのは、「早く耳に装着して試してみたい」という衝動です。多くの製品は、まず付属品や仕様確認に時間を割くのですが、Clip1の場合はその独特の形状ゆえ、直感的に「試着したい」と思わせてくれる。これがファーストインプレッションにおける最大の魅力であり、SOUNDPEATSがデザインで狙った効果だと感じました。
デザイン・装着感:オープン型イヤーカフの心地よさ

SOUNDPEATS Clip1を実際に装着してみて、まず驚いたのは「耳を塞がない」という開放感です。一般的な完全ワイヤレスイヤホンの多くはカナル型で、シリコン製のイヤーピースを耳の奥まで差し込みます。その結果、外部の音を遮断し、音楽に没入できる一方で、長時間の使用では圧迫感や耳の疲れを感じやすいという弱点がありました。
Clip1はその常識を大きく覆します。耳の穴に差し込むのではなく、イヤーカフのように耳に軽く掛けるスタイルを採用しており、装着感は非常に軽やか。耳の内側を「挟む」ように支える構造のため、長時間つけていても痛みや圧迫を感じにくく、装着していることを忘れてしまうほど自然です。
長時間使用に適したフィット感
筆者はレビューのために、Clip1を午前から夕方まで連続して装着してみました。途中で外すことなく使い続けた結果、通常のカナル型でよく感じる「耳の奥が熱くなる」感覚や、「外したあとに耳の穴が少し痛い」といった不快感は一切ありませんでした。むしろ、イヤホンをつけたまま散歩したり、PC作業をしていたりしても、周囲の音が自然に耳に入るので安心感すら覚えます。
これは「ながら聴き」をコンセプトにしたオープン型ならではの魅力であり、Clip1が日常生活にシームレスに溶け込む理由のひとつだといえます。
デザインの完成度と質感
デザイン面では、全体がマットなブラックで統一されており、派手さを抑えながらもスタイリッシュな印象を与えます。表面はさらりとした質感で、指紋や汚れが目立ちにくいのも好印象です。
また、イヤーカフ型という特殊な形状でありながらも、見た目に違和感はありません。横から見ると「耳飾り」のように自然で、街中やオフィスで装着していても目立ちすぎないデザインです。外で使う際に「変わったイヤホンをしている」と思われにくく、スマートに使えるのはユーザーにとって大きな安心材料でしょう。
着脱のしやすさと安定感
Clip1の装着方法は非常にシンプルです。耳の縁に引っ掛けるだけで、数秒でしっかりと装着できます。カナル型のように「サイズが合わない」「イヤーピースが耳に合わない」といったフィット感の問題がほとんどなく、誰でも直感的に使える点は大きな利点です。
一方で、「オープン型=外れやすいのでは?」という不安を持つ人もいるでしょう。実際にランニングや軽いエクササイズ中に試してみましたが、頭を大きく振っても外れることはなく、安定感は十分に確保されていました。耳の構造にフィットする設計が施されているため、日常的な動作で落下する心配はほとんどありません。
外音取り込みとの自然な共存
オープン型イヤホンの最大の特徴は、耳を塞がないことで「外音が自然に聞こえる」点です。Clip1を装着したままキーボードを叩いていても、宅配便のチャイム音や家族の声をしっかり認識できます。カナル型イヤホンの外音取り込み機能はマイクを通して人工的に音を再現するため、どうしても「機械越しの音」に聞こえがちですが、Clip1の場合はダイレクトに外音が届くため、自然さは圧倒的に優れています。
特に通勤・通学や街歩きでは、安全面で大きなメリットがあります。車や自転車の接近に気づきやすく、従来型のイヤホンでは不安を感じていたシーンでも安心して使えます。
生活に馴染む「ながら聴き」の心地よさ
Clip1のデザインと装着感を総合すると、「音楽を聴くためのイヤホン」というよりも「生活に溶け込むウェアラブルデバイス」という表現がしっくりきます。仕事中に装着していても、同僚から声を掛けられればすぐに会話が可能。料理をしながら音楽やラジオを聴くときも、家族の声を自然にキャッチできる。
まさに「ながら聴き」に特化したデザインであり、装着感の軽やかさが日常のあらゆる場面で快適さをもたらしてくれるのです。
音質チェック:大口径ドライバー × DynamicEQ™ Pro × ハイレゾ(LDAC)対応

SOUNDPEATS Clip1を実際に使ってみて、最も気になるポイントのひとつが「音質」です。オープン型イヤホンというと、「音漏れしやすい」「低音が弱い」というイメージを持つ人も少なくないでしょう。しかし、Clip1はその先入観を大きく覆す仕上がりになっています。
大口径16.2mmダイナミックドライバーの実力
まず注目すべきは、16.2mmという大口径ダイナミックドライバーを搭載している点です。一般的な完全ワイヤレスイヤホンのドライバーサイズは6mm前後が多く、10mmを超えると大きめと言われます。そのなかで16.2mmというサイズは突出しており、理論上はより豊かな低音とダイナミックな音場表現が可能になります。
実際に再生してみると、オープン型にもかかわらず低音の存在感は十分で、ベースラインやバスドラムがしっかりと耳に届きます。重低音が鼓膜を震わせるような「密閉型の圧」はないものの、自然な広がりを持つ低域が心地よく響き、長時間聴いても疲れにくいのが印象的でした。
DynamicEQ™ Proによる音の最適化
Clip1には独自の DynamicEQ™ Pro 技術が搭載されています。これは再生する音楽ジャンルや音量に応じて、自動でイコライジングを最適化してくれる仕組みで、実際に使ってみると「どんな音楽を聴いても破綻しにくい」という安心感につながっていました。
例えば、ポップスを聴いたときはボーカルが前に出てきてクリアに響き、ジャズやクラシックでは楽器の定位感が自然に広がります。ロックやEDMではビート感を損なうことなく低域が下支えしてくれるので、オープン型とは思えないほど迫力あるサウンドを楽しめました。
特に印象的だったのは、ボーカルの再現性です。声の輪郭がくっきりと浮かび上がり、言葉の息づかいまで伝わってくるような感覚がありました。これはドライバーの性能だけでなく、DynamicEQ™ Proの調整効果が大きいと感じます。
ハイレゾ再生(LDAC対応)の恩恵
Clip1はBluetooth 5.4に対応し、コーデックは LDAC / AAC / SBC をサポートしています。特にLDACは最大990kbpsの高ビットレート伝送が可能で、対応スマートフォンやDAPと組み合わせればハイレゾ音源を余すことなく楽しめます。
実際にLDAC接続でハイレゾ音源を再生すると、音の解像感が一段と際立ち、ボーカルや楽器の分離がより鮮明になりました。従来のSBCやAACでは少し平面的に感じる音が、LDACでは奥行きを持った立体感として広がるのです。特にアコースティックギターやピアノの余韻は伸びやかで、空間表現に優れていると感じました。
Dolby Audioとの組み合わせで広がる臨場感
さらに、Clip1は Dolby Audio にも対応しています。映画や動画配信サービスを視聴すると、セリフとBGM、環境音のバランスが見事に調整され、まるでシアターのような臨場感を味わえました。オープン型の特性と相まって、頭の外に音が広がる感覚が強く、映像体験を一段上のレベルに引き上げてくれます。
音質の総評
オープン型イヤホン=音質は妥協、という固定観念を持っている人ほど、Clip1を試すとその進化に驚くはずです。低域は豊かでありながら自然に広がり、中高域はクリアかつ繊細。DynamicEQ™ Proによるジャンル適応力、そしてLDAC対応による解像度の高さは、この価格帯のイヤホンとしては破格のクオリティといえるでしょう。
一方で、カナル型イヤホンのように「外界をシャットアウトして没入する重低音」を求める人にとっては物足りなさを感じる場面もあります。しかし、ながら聴きに適したオープン型の設計思想を踏まえると、これはむしろ自然なバランスであり、日常使いにおいて最適化された音質と評価できます。
接続と操作性:Bluetooth 5.4、対応コーデックとAutoSense™

Clip1は、最新規格である Bluetooth 5.4 に対応しています。
実際に複数の端末(スマートフォン、タブレット、ノートPC)で試しましたが、接続は非常に安定しており、ペアリングもスムーズでした。ペアリングモードへの移行はケースの蓋を開けるだけで完了し、新しい端末との接続も直感的に行えるため、ガジェットに不慣れな人でも迷うことはありません。
対応コーデックの豊富さ
Clip1は LDAC / AAC / SBC に対応しています。
iPhoneではAAC、AndroidではLDACを利用でき、音質と互換性の両立を果たしています。特にLDACで接続したときは、先述のとおり音の解像度や広がりが格段に向上し、ワイヤレスながらも有線に迫るクオリティを体験できました。
また、SBCでも安定した再生が可能で、通信環境が不安定な場所では自動的にコーデックが切り替わるケースもありました。これにより「音が途切れる」というストレスが少なく、日常利用での安心感が大きいと感じます。
AutoSense™による自動左右判別
もう一つ特筆すべきは AutoSense™ 機能です。
これは、イヤホンが左右どちらに装着されたかを自動的に識別し、再生チャンネルを最適化する仕組みです。通常のイヤホンは左右を意識して装着する必要がありますが、Clip1はどちらを先に耳に掛けても自然に左右が正しく認識されるため、装着のストレスが大幅に軽減されます。
この機能は特に「ながら聴き」で恩恵を発揮します。片耳だけで軽く音楽を聴きたいときや、急いで装着したい場面でも、左右を確認せずそのまま使えるのは非常に便利です。
タッチ操作の使いやすさ
Clip1にはタッチ操作が搭載されており、再生・一時停止、曲送り、音量調整、通話応答など基本的な操作が可能です。タッチ感度は良好で、誤操作も少なく、慣れればスムーズに操作できました。タッチエリアが大きめに設計されているため、指が滑って反応しないといったストレスが少ないのもポイントです。
バッテリー性能:最大40時間再生&急速充電を検証

ワイヤレスイヤホンを選ぶ上で、バッテリー性能は非常に重要な要素です。Clip1はその点でも優秀で、イヤホン単体で約8時間、充電ケースと併用すれば最大40時間 の再生が可能となっています。
長時間利用でも安心のスタミナ
実際に1日中使ってみたところ、朝から夕方まで連続して音楽を聴いてもバッテリー残量にはまだ余裕がありました。
通勤・通学、リモートワーク、動画視聴、ちょっとした運動などを合わせても、丸1日充電を気にせず使えるのは非常に心強いです。週末に充電しておけば、平日はほとんど充電を気にせず過ごせるため、バッテリー切れによるストレスがほぼありません。
急速充電の便利さ
Clip1は急速充電に対応しており、わずか10分の充電で約2時間再生可能 という仕様です。
朝の出発前に充電を忘れていたことに気づいても、準備の合間にケーブルを挿すだけで、その日の外出に十分対応できるのはありがたいポイント。忙しい現代人のライフスタイルにしっかり寄り添った設計です。バッテリー寿命への安心感
Clip1は音楽再生だけでなく、通話や動画視聴といったコミュニケーション用途でも高い性能を発揮します。実際にZoom会議や電話通話で使ってみましたが、相手の声も自分の声もクリアに聞こえ、ビジネス用途にも十分耐えうる品質でした。
AeroVoice™ テクノロジーでノイズを抑制
SOUNDPEATS独自の AeroVoice™ が搭載されており、周囲の雑音を抑えながら声を明瞭に届けてくれます。カフェや屋外などの騒がしい環境で試した際も、相手から「声がはっきり聞こえる」と言われました。特に風切り音が減っているのが印象的で、屋外通話の安定感は従来機種より一段上と感じました。
Dolby Audioによる映像体験の強化
Clip1は Dolby Audio に対応している点も見逃せません。NetflixやAmazon Prime Videoなど、Dolby対応のコンテンツを視聴すると、映画館のような広がりある音場が再現されます。オープン型特有の開放感とDolbyの立体感が組み合わさることで、頭の周囲に音が広がる感覚が強まり、臨場感ある視聴体験を得られました。
音漏れ防止設計で「ながら聴き」を快適に
オープン型イヤホンはどうしても音漏れが懸念されますが、Clip1は独自の 音漏れ防止設計 を採用。最大音量付近ではさすがに漏れを感じるものの、通常のリスニング音量であれば隣の人に迷惑をかけることはほとんどありません。図書館や電車のような静かな環境では多少注意が必要ですが、オフィスやカフェで常用するレベルでは安心できる設計です。
マルチポイント接続にも対応
さらにClip1は マルチポイント接続 に対応しており、スマートフォンとPCを同時に接続可能です。実際にPCで音楽を聴きながら作業しているときにスマートフォンへ着信があり、自動で通話に切り替わりました。ビジネス用途やリモートワークとの相性は抜群で、日常生活の利便性を大きく高めてくれます。
防水性能と日常ユース:IPX5規格と実際の使い勝手

Clip1は IPX5規格 の防水性能を備えており、汗や雨に強いのもポイントです。スポーツ用イヤホンとしての使い勝手も良く、ジョギングやジムでのトレーニング時に安心して使用できます。
日常シーンでの安心感
IPX5は「噴流水に対して保護される」レベルの防水規格で、突然の雨や汗を気にせず利用可能です。実際にランニング中に小雨に遭遇しましたが、音質や動作にまったく影響はなく、そのまま問題なく使い続けられました。日常生活において水濡れによる故障を気にせず使えるのは、ユーザーにとって大きな安心感となります。
通勤・通学での快適さ
Clip1は軽量で装着感が自然なため、通勤・通学時にも非常に快適です。電車内では外音もある程度聞き取れるので、アナウンスを聞き逃さずに済みます。オフィスに到着してもイヤホンを外す必要がなく、そのまま作業に移れる点は「ながら聴き」デバイスとしての強みを強く感じました。
スポーツや屋外活動との相性
耳を塞がない構造は、ランニングやサイクリングの安全性を大きく向上させます。周囲の車や人の動きを感知できるため、事故のリスクを減らすことができます。加えて防水性能もあるため、汗をかいても問題なく、運動中のパートナーとして信頼できる存在です。
生活防水以上の安心感
もちろんIPX5は完全防水ではないため、シャワーを浴びながら使用したり、水没させたりするのはNGです。しかし、日常の利用環境を考えれば十分すぎる防水性能であり、外出時やスポーツ時に「水に弱いから使えない」といった不安を払拭してくれます。
総合評価:メリットと注意点まとめ

SOUNDPEATS Clip1を実際に使い込んで感じたのは、「ながら聴き」というコンセプトを高い完成度で実現した製品だということです。
まずメリットを整理すると、
- 耳を塞がないオープン型イヤーカフ構造
→ 長時間装着しても快適で、自然に外音を取り込める。 - 16.2mm大口径ドライバー+DynamicEQ™ Pro
→ 低音から高音までバランスの良いサウンドを提供し、オープン型の弱点をカバー。 - LDAC対応による高音質再生
→ ハイレゾ音源を楽しめる点は、この価格帯では大きな強み。 - 最大40時間のロングバッテリー&急速充電
→ 日常利用で「充電切れの不安」がほぼない。 - AutoSense™やマルチポイント接続
→ 装着やデバイス切替のストレスが少なく、実用性に優れる。 - IPX5防水性能
→ スポーツや屋外利用でも安心。 - Dolby Audio&AeroVoice™
→ 映像体験や通話品質も高い水準。
と、総合的に見て「音質・快適さ・利便性」を兼ね備えた完成度の高い一台に仕上がっています。
一方で、注意点もあります。
- オープン型の特性上、騒がしい場所では低音の迫力が弱まることがある。
- 完全な音漏れゼロではないため、静かな場所での大音量利用には配慮が必要。
- カナル型のように「音楽に没入」する用途には向かず、遮音性を求める人には物足りなく感じられる。
- ケースが大きく、持ち運びが少し不便
これらの点は、オープン型デザインの宿命でもあり、「ながら聴き」を最優先するClip1の思想を理解した上で選ぶべきです。
総合的に見れば、Clip1はSOUNDPEATSが培ってきたオーディオ技術を「日常生活に寄り添う形」で再構築した意欲的なモデルだと評価できます。
こんな人におすすめ/向かない?

最後に、Clip1をおすすめできる人・できない人をまとめてみます。
おすすめしたい人
- リモートワークや在宅勤務が多い人
→ 会話や周囲の音を聞き逃さずに音楽や会議音声を楽しめる。 - 通勤・通学で外の音を確認したい人
→ 電車や街中での安全性を重視するユーザーに最適。 - 長時間イヤホンをつけっぱなしにする人
→ 耳が痛くならず、圧迫感もないので一日中快適。 - LDAC対応で高音質を求める人
→ ハイレゾ音源をワイヤレスで楽しみたい層に響く。 - 動画や映画もよく観る人
→ Dolby Audio対応で迫力ある映像体験が可能。 - スポーツやアウトドアで使いたい人
→ IPX5防水で汗や雨に強く、外音も自然に取り込める。
あまり向かない人
- 完全な没入感を求める人
→ カナル型やノイズキャンセリング搭載モデルの方が適している。 - 音漏れを絶対に避けたい人
→ 図書館や静かなオフィスでは注意が必要。 - 重低音重視のリスナー
→ Clip1の低音は自然で心地よいが、密閉型のような圧倒的迫力は得られない。
まとめ

SOUNDPEATS Clip1は、従来のイヤホン体験とは異なる「生活に溶け込むリスニング体験」を提供する製品です。オープン型イヤーカフという革新的な形状により、快適さと安全性を両立しつつ、音質や機能性でも妥協のない仕上がりを見せています。
「ながら聴き」という新しいライフスタイルを求める人にとって、Clip1は強力な選択肢になるでしょう。
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