SOUNDPEATSから新たに登場したイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホン(PearlClip Pro)」を実際に使用してレビューします。
イヤーカフ型イヤホンは、耳を挟む独特の装着スタイルで注目を集めており、SOUNDPEATSもこの新しいカテゴリーに参入しました。
本レビューでは、実際に製品を使用した体験を基に、デザイン、音質、機能性、利便性などの観点から詳しく解説します。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの製品概要
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンは、耳を挟むC型デザインが特徴的なワイヤレスイヤホンです。
主な仕様は以下の通りです。
- ドライバー:12mmデュアルマグネットダイナミックドライバー
- Bluetooth:バージョン5.4
- 対応コーデック:SBC、AAC
- 防水性能:IPX5
- バッテリー駆動時間:イヤホン単体で約6時間、充電ケース併用で最大24時間
- 重量:イヤホン片耳約5g、充電ケース約47g
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの外観とデザイン
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンは、従来のイヤホンとは一線を画す「イヤーカフ」デザインを採用しています。
光沢のある外観とミニマルな設計が目を引き、スタイリッシュな印象を与えます。
軽量かつコンパクトな形状のため、長時間使用しても耳が疲れにくい点が魅力です。
また、耳にしっかりとフィットするため、装着時の安定感も優れています。
付属品
製品には以下の付属品が同梱されています。
- SOUNDPEATS CCイヤーカフ
- 充電ケース1 TYPE-C充電ケーブル
- 取扱説明書
- アプリガイド1 PEATS君のステッカー
これらの付属品により、購入後すぐに快適なミュージック・ライフを楽しめます。
充電ケース
充電ケースは横長の楕円形で、コンパクトながら高級感のある外観です。表面は光沢のある仕上げで、指紋が付きやすいものの、見た目は非常に洗練されています。
前面にはLEDインジケーターが搭載され、充電状況やペアリング状態を示します。
背面にはUSB-C充電ポートがあり、ヒンジ部分にはSOUNDPEATSのロゴが控えめに刻印されています。全体的に洗練されたデザインで、携帯性も優れています。
イヤホン本体
イヤホン本体は、C型のユニークな形状が特徴です。片側にスピーカー、反対側に充電端子が配置されています。耳に接触する部分は肌に優しい液体シリコン素材で覆われており、長時間の装着でも快適さを保ちます。
外側は光沢のある素材を採用し、高級感のあるデザインとなっています。ブリッジ部分には形状記憶合金ワイヤーが内蔵されており、様々な耳の形状に適応します。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの装着感と快適性
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの最大の特徴は、その装着方法にあります。
耳を挟み込むように装着しますが、驚くほど圧迫感が少なく、長時間の使用でも耳が疲れにくいのが特徴です。
実際に装着してみると、耳の後ろにフィットするように設計されており、自然な位置に収まります。
メガネをかけている場合でも、干渉することなく快適に使用できます。
他のイヤーカフ型イヤホンと比較すると、SOUNDPEATSのモデルは絶妙なフィット感を実現しています。
きつすぎず緩すぎず、安定感がありながらも装着していることをほとんど忘れてしまうほどの快適さです。
ただし、耳の形状には個人差があるため、一部のユーザーにとっては少し緩く感じる可能性もあります。
購入前に実際に試してみることをおすすめします。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの音質評価
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの音質は、同価格帯の製品と比較して非常に優れています。
クリアな高音域とバランスの取れた中音域が特徴で、音楽や動画の再生時に高い没入感を提供します。
低音域も十分に響き、幅広いジャンルの音楽に対応できる設計になっています。
12mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーを採用しており、オープンイヤー型でありながら、カナル型イヤホンに匹敵する音質を実現しています。
また、独自のドライバーユニットにより、音のディテールを細かく再現します。
低音域
低音域は、イヤーカフ型としては驚くほどしっかりと再現されています。
ダイナミックEQ機能をオンにすると、さらに豊かな低音を楽しむことができます。
ただし、過度に強調されることなく、自然な響きを保っているのが特徴です。
中音域
ボーカルや楽器の中音域は、クリアで自然な再現性を持っています。
特に人声の表現が秀逸で、ポッドキャストや音声ブックの視聴に最適です。
高音域
高音域は、シャープさと繊細さのバランスが取れています。
過度に刺激的になることなく、細かいディテールまで再現できています。
音場
オープンイヤー型にもかかわらず、驚くほど広い音場を感じられます。
ステレオ感も明確で、楽器の配置や空間の広がりを感じ取ることができます。
全体的な印象
全体として、SOUNDPEATSのCCイヤーカフイヤホンは、イヤーカフ型の常識を覆すような音質を実現しています。
カナル型のハイエンドモデルに匹敵する音質で、特に音楽鑑賞を重視するユーザーにとっては驚きの体験となるでしょう。
ただし、オープンイヤー型の特性上、完全な遮音性はありません。
騒がしい環境では外部の音が入り込むため、静かな環境での使用が理想的です。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの機能性
アクティブノイズキャンセリング(ANC)
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、周囲の騒音を効果的に遮断します。
公共交通機関やオフィスなど、雑音が多い環境でも快適に使用できます。
タッチコントロール
イヤホン本体のタッチセンサーで、再生/停止、音量調整、曲送り/戻し、音声アシスタントの起動などの操作が可能です。
タッチ感度は適度で、誤操作も少ないです。
ただし、iPhoneの音量ボタンで音量を1段階上げると音量が一気に上がり、耳に負担がかかるように感じます。
マルチポイント接続
2台のデバイスと同時に接続できるマルチポイント機能を搭載しています。
仕事用と私用のスマートフォンを使い分けるユーザーや、スマートフォンとパソコンを同時に使うユーザーにとって便利な機能です。
Bluetooth接続
Bluetooth 5.4を採用しており、安定した接続を実現しています。
接続範囲も広く、家の中を移動しても途切れることはほとんどありません。
ゲームモード
ゲームモードをオンにすると、音声の遅延を最小限に抑えることができます。
動画視聴やゲームプレイ時に特に効果を発揮しますが、本格的にゲームをプレイする方は有線イヤホンの利用をオススメします。
ムービーモード(空間オーディオ)
映画やライブ映像の視聴時に、より臨場感のある音響効果を楽しめるモードです。
ただし、耳が疲れやすい気がするため、通常の音楽再生時にはオフにしておくのがおすすめです。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのバッテリー性能
イヤホン単体で約6時間、充電ケースと合わせて最大24時間の連続再生が可能です。
一般的な使用であれば、1週間程度は充電なしで使用できる計算になります。
急速充電機能も搭載されており、10分の充電で最大2時間の再生が可能です。
忙しい朝の短時間の充電でも、通勤時間中の使用には十分な電力を確保できます。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのアプリ機能
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンでは専用のアプリ「PeatsAudio」が利用できます。
PeatsAudio
深圳市星科启创新科技有限公司無料posted withアプリーチ
「SOUNDPEATS」アプリでは利用できないようなのでご注意ください。
専用アプリ「PeatsAudio」の使用方法やカスタマイズ可能な項目について解説します。
PeatsAudioを使用する端末と接続し、専用アプリ「PeatsAudio」を立ち上げると、SOUNDPEATS CCイヤーカフが認識され、製品のカラーを選択します。
カラー情報も自動で取得して欲しいところですが、価格を考えたら妥協できるポイントでしょう。
イヤホンの概要ページです。
以下の機能のON・OFFやカスタマイズが可能です。
- タッチコントロールを無効にする
- ゲームモード
- ムービーモード
- ダイナミックEQ
- コントロールをカスタマイズ
「コントロールをカスタム」の項目より、操作とショートカットアクションを指定できます。
ショートカットアクションは、どの項目も全て同じです(黒背景のアクション)。
EQ(イコライザー)と呼ばれる、音の周波数帯域を自由に調整することも可能です。
自動で最適化する、プリセットを選ぶ、自由にカスタマイズするからEQ(イコライザー)を変更できます。
EQテストは周波数ごとの聴力テストを行い、あなたに最適な音を届けてくれます。
豊富なプリセットを選択することで、気軽に曲の雰囲気を変更することもできます。
「カスタマイズする」よりカスタマイズイコライザーを設定し、より細かく好みの音に近づけることも可能です。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの使用シーン別評価
使用シーン別の評価をまとめました。
音楽鑑賞
音質の良さから、音楽鑑賞には非常に適しています。
特に、静かな環境での使用時に真価を発揮します。
ジャンルを問わず、幅広い音楽を楽しむことができます。
通話
マイクの性能も良好で、通話品質は高いです。
ただし、周囲の騒音が大きい環境では、相手に聞こえづらくなる可能性があります。
運動時の使用
IPX5の防水性能を持つため、軽い運動や雨天時の使用にも耐えられます。
ただし、激しい運動時には落下の可能性があるため、注意が必要です。
仕事や勉強時の使用
長時間の着用でも疲れにくいため、デスクワークや勉強時のBGM再生に最適です。
また、周囲の音も聞こえるため、オフィスでの使用にも適しています。
睡眠時の使用
薄型で寝転んでも邪魔にならないデザインのため、就寝前の音楽視聴やASMR再生にも使用できます。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンの競合製品との比較
同じイヤーカフ型のQCY Crossky C30やHUAWEI FreeClipと比較すると、SOUNDPEATSのCCイヤーカフイヤホンは音質面で優位性があります。
特に低音の再現性と全体的なバランスの良さが際立っています。
装着感については、個人の耳の形状によって評価が分かれる可能性がありますが、多くのユーザーにとって快適な装着感を提供できるでしょう。
価格面では、HUAWEIのモデルよりも大幅に安価で、QCYのモデルと同程度の価格帯にあります。
提供される音質と機能を考慮すると、非常に高いコストパフォーマンスを実現していると言えます。
筆者が普段利用しているHUAWEI FreeClipと比較すると、SOUNDPEATSのCCイヤーカフイヤホンは左右の形状が似ているので装着時にわからなくなります(おそらく慣れます)。
SOUNDPEATSのCCイヤーカフイヤホンは、何倍もの価格がするHUAWEI FreeClipに十分対抗できる音質を備えていたことには正直驚きました。
SOUNDPEATSのCCイヤーカフイヤホンはメガネやマスクを着用する方も利用できます。HUAWEI FreeClipはマスクと干渉するのはここもメリットと言えます。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンもアプリに対応すればさらに満足度が上がりそうです。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのメリット・デメリット
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンを使用して感じたメリット・デメリットをまとめました。
- スタイリッシュで独特なイヤーカフデザイン
- クリアな高音域とバランスの取れた音質
- アクティブノイズキャンセリング機能で騒音を効果的に遮断
- タッチコントロールで操作が簡単
- マルチポイント接続で複数デバイスを同時使用可能
- 長時間使用可能なバッテリー性能
- USB-Cポートで効率的な充電
- 圧倒的なコストパフォマンス
- メガネやマスクとの併用可能
- 密閉性が完全ではないため、音漏れが気になる場合がある
- ケースがやや大きめで持ち運びに不便な場合がある
- 防水性能が限定的で、激しい運動や雨天での使用には注意が必要
- 機種によって理想の音量調節ができないことがある
- イヤホンの形状が左右で似ており、装着向きを間違えることがある
- 専用アプリ「PeatsAudio」が使えない(2024年11月25日時点)
「VGP 2025 コスパ大賞」「VGP 2025 金賞」を受賞した点を踏まえても、価格に対する性能はトップクラスであると言えそうです。
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンのまとめ
SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンは、イヤーカフ型イヤホンの新たな基準を打ち立てる製品と言えるでしょう。
その優れた音質、快適な装着感、豊富な機能、そして手頃な価格は、多くのユーザーを魅了するはずです。
特に以下のようなユーザーにおすすめです。
- 高音質なイヤーカフ型イヤホンを探している人
- 長時間の装着でも疲れにくいイヤホンを求めている人
- コストパフォーマンスを重視する人
- 音楽鑑賞だけでなく、仕事や勉強時のBGM再生にも使いたい人
ただし、完全な遮音性を求める場合や、激しい運動時の使用を主目的とする場合は、他のタイプのイヤホンも検討する必要があるでしょう。
総合的に見て、SOUNDPEATS CCイヤーカフイヤホンは、イヤーカフ型イヤホン市場に新たな風を吹き込む製品であり、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となることは間違いありません。
音楽愛好家からカジュアルユーザーまで、幅広い層に満足を提供できる製品と言えるでしょう。
コメント|お気軽にどうぞ♪