OPPO Reno3 AとReno Aの両機種を所有している筆者が、今から購入する方のために「 Reno3 AとReno A」ではどちらを選ぶべきかを項目別に性能を比較していきます。
ぜひ、ご自身の目的にあった1台を選んでください。
OPPO Reno3 AとReno Aのスペックの違い
OPPO Reno3 AとReno Aのスペックを一覧表にまとめました。
OPPO Reno3 A |
OPPO Reno A (CPH1983) |
|
---|---|---|
キャリア | MNO、MVNO 家電量販店、ECサイト |
MNO、MVNO 家電量販店、ECサイト |
発売日 | 2020年6月25日 | 2019年10月1日 |
販売価格 (税込) |
39,800円 | ⇒ 35,800円 |
OS | ColorOS 7.1 (based on Android™ 10) |
Color OS 6 (Android 9) |
SoC | Snapdragon 665 | Snapdragon 710 |
サイズ | 160.9×74.1×8.2mm | 158.4×75.4×7.8mm |
重量 | 175g | 169.5g |
ディスプレイ | 6.44 インチ 有機EL FHD+(2400×1080) |
6.4インチ 有機EL FHD+(2,340×1,080) |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 64GB (楽天版:128GB) |
バッテリー | 4,025mAh | 3,600mAh |
カメラ (背面) |
4,800万画素+ 800万画素+ 200万画素+ 200万画素 |
1600万画素+ 200万画素 |
カメラ (前面) |
1,600万画素 | 2500万画素 |
カラー | ホワイト ブラック |
ブラック グリーン |
生体認証 | 指紋認証(画面内) 顔認証 |
指紋認証(画面内) 顔認証 |
micro SD | ○ | ○ |
FeliCa | ○ | ○ |
急速充電 | 〇 (Quick Charge 2.0) |
× |
OPPO Reno3 AとReno3Aの主な違いはココです。
- SoC(プロセッサー)
- カメラ
- 急速充電
2機種の違いを項目別に見ていきます。
OPPO Reno3 AとReno Aの持ちやすさの比較
OPPO Reno Aのサイズは158.4×75.4×7.8mmに対して、OPPO Reno3 Aのサイズは160.9×74.1×8.2mmです。
OPPO Reno3 AはディスプレイサイズがReno Aの6.4インチから6.44インチにサイズアップしたため、高さは増しましたがほとんど気になりません。
むしろ、Reno3 AはReno Aと比べると、横幅が狭く、厚みが増したため、持ちやすさが向上しました。
OPPO Reno3 AとReno Aの充電速度の比較
OPPOのハイエンドスマートフォンには、OPPO独自の高速充電規格「VOOC(ヴォーク)」が採用されています。
2018年に販売された「Find X」や「R17 Pro」には10V/5A(50W)で充電できる「SuperVOOC」に対応し、2020年7月にauから発売される予定の「Find X2 Pro」には65Wで充電可能な「SuperVOOC 2.0」に対応しています。
そのため、「Find X2 Pro」は4260 mAhの大容量バッテリーを搭載しているにも関わらず、10分で40%、38分でフル充電することができます。
しかし、残念なことにReno3 A、Reno Aの両機種とも「VOOC」には対応していません。
それどころか、Reno Aでは急速充電規格になに一つ対応していませんでした。
Reno3 AではQualcommの急速充電規格「Quick Charge 2.0」に対応しました。
充電器のサイズを比較してみると、Reno3 Aの充電器の方が明らかに大きいです。
(左からReno3 A、Reno Aの充電器です)
付属の充電器の性能は、Reno3 Aが18W(9V/2A)、Reno Aが10W(5V/2A)です。
充電速度がどれくらい向上したのかを調べるために、紹介した付属の充電器を用いて、実際に測定を行いました。
測定結果は以下の通りです。5分ごとに電池残量を記録しました。
時間 | Reno3 A | Reno A |
---|---|---|
5分 | 8% | 7% |
10分 | 13% | 11% |
15分 | 20% | 15% |
20分 | 26% | 19% |
25分 | 32% | 24% |
30分 | 38% | 28% |
35分 | 44% | 33% |
40分 | 50% | 38% |
45分 | 55% | 43% |
50分 | 61% | 48% |
55分 | 67% | 53% |
60分 | 73% | 58% |
65分 | 79% | 62% |
70分 | 84% | 66% |
75分 | 88% | 70% |
80分 | 92% | 74% |
85分 | 94% | 78% |
90分 | 96% | 82% |
95分 | 97% | 84% |
100分 | 98% | 87% |
105分 | 99% | 89% |
110分 | 99% | 92% |
115分 | 99% | 93% |
120分 | 99% | 95% |
124分 | 100% | 96% |
125分 | 100% | 96% |
130分 | 100% | 97% |
135分 | 100% | 97% |
140分 | 100% | 98% |
145分 | 100% | 99% |
150分 | 100% | 99% |
152分 | 100% | 100% |
電池残量が少ない場合、5分間でReno3 Aは約6%、Reno Aは約4%充電できることがわかりました。
Reno3 Aの急速充電は、急いでいるときなど短時間充電する場合には威力を発揮しますが、充電残量が80%を超えたあたりから充電速度が急激に落ちるため、120分以上充電する場合は差が縮まります。
これは、80%を超えるとReno3 Aの充電速度が特に遅いのが原因で、99%⇒100%になるのに約19分かかっています。
そのため、124分の2機種の電池残量を見てみると、Reno3 Aが100%、Reno Aが96%とたった4%しか変わりません。
結論として、Reno3 Aの急速充電は短時間の充電時に威力を発揮します。
OPPO Reno3 AとReno Aの電池持ちの違い
Reno3 A | Reno A | |
画面サイズ | 6.44 インチ | 6.4インチ |
バッテリー容量 | 4,025mAh | 3,600mAh |
スマートフォンのバッテリーを一番消費するのはディスプレイです。
Reno3 AではReno Aと比べてディスプレイサイズ・バッテリー容量ともに増大したため、電池持ちが良くなるのかは予想が難しいため、性能を数値化するアプリ「PCMark」を用いてOPPO Reno3 AとReno Aのバッテリー持ちを測定しました。
2台とも電池残量が100%の状態で実験を開始し、バッテリー残量が20%を下回るとテストが自動で終了するようになっています。
このテストでは、「Webブラウジング」「ビデオ編集」「書き込み」「画像編集」「データ操作」といったスマートフォンの様々な性能を測定することができます。
実験ではバッテリーが20%未満になるまで上記のテストが繰り返し行われ、電池持ちが自動で計測されます。
結果は、OPPO Reno3 Aの電池持ち時間が6時間37分で、Reno Aの電池持ち時間が6時間8分で、Reno3 Aの方が良いことがわかりました。
実験ではディスプレイの輝度(明るさ)を最大にしているため、実際はもう少し長く利用できると考えてください。
OPPO Reno3 AとReno Aの性能の違い
先ほど紹介した「PCMark」では電池持ちを測定する際にスマートフォンの性能も測定されており、項目別のスコアは以下の通りでした。
Reno3 A | Reno A | |
Webブラウジング | 6135 | 5404 |
動画編集 | 4851 | 5700 |
書き込み | 6696 | 5401 |
画像編集 | 10037 | 10290 |
データ操作 | 4897 | 4821 |
総合スコア | 6283 | 6072 |
動画編集・画像編集といった端末に負荷のかかる作業はReno Aが得意とする一方、ネットサーフィンやデータ操作など端末に負荷のかかりにくい作業はReno 3 Aの方が優れています。
「PCMark」以外に同じく性能を測定できる「AnTuTuベンチマーク」でもOPPO Reno3 AとReno Aの性能を測定し、比較してみました。
測定結果は以下の通りです。
CPU性能:スマートフォン全体の処理を行うCPUの基本的な性能
GPU性能:主にグラフィックの処理を行うのがGPUで3Dゲームをプレイする場合は注目。
MEM性能:メモリや内蔵ストレージの読み込み、書き込みの速度です。
UX性能:ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)のことで、「使いやすさ」と考えるのが良い。
「AnTuTuベンチマーク」も「PCMark」と似たような結果で、Reno AはGPU性能とUX性能が高くなっています。
そのため、使いやすさを求める方やゲームをする方はReno Aが良さそうです。
Reno3 AもReno Aから性能が向上している箇所はあるものの、ユーザーがあまり体感できない改善点が多いと言えそうです。
OPPO Reno3 AとReno Aの発熱のしやすさの比較
「PCMark」と「AnTuTuベンチマーク」の温度の項目を見てみると、どちらもOPPO Reno Aの方が本体の温度が高くなっています。
それでも、40℃程度までしか上がらないため、気にする必要はありません。
OPPO Reno3 AとReno Aのカメラ性能の比較
OPPO Reno Aのカメラは1600万画素+200万画素の2眼カメラでしたが、OPPO Reno3 Aのカメラは4,800万画素+800万画素+200万画素+200万画素の4眼となり、よりカメラに力をいれたことがわかります。
Reno3 Aには超広角カメラが搭載されたため、人間の視野角程度の広角まで撮影できます。
続いて、Reno3 AとReno Aで撮影した作例を紹介します。等倍で撮影しています。
これらの写真はTwitterにも掲載した写真で、Twitter上で「どちらで撮影した写真が好みか」というアンケートを行いました。
【解答欄】
— スマホマホ (@sumahomaho) June 28, 2020
調査の結果、約69%の方がOPPO Reno Aの方が良いと回答されました。
筆者もOPPO Reno3 Aはカメラに期待して購入しましたが、残念ながら、期待外れでした。
特に、花の黄色が飛んでいるのが非常に気になりました。
OPPO Reno3 Aのソフトウェアの作りこみが甘いと考えられるため、今後のアップデートに期待したいところです。
その他の作例はレビュー記事に掲載していますので、ぜひご覧ください。
OPPO Reno3 AとReno Aの生体認証の違い
OPPO Reno3 AとReno Aの両機種とも画面内指紋認証と顔認証に対応していますが、画面内指紋認証・顔認証ともにReno Aの方が素早く認証できます。
また、OPPO Reno3 Aでは指紋センサーがReno Aよりもディスプレイ下部に移動したため、押しにくくなりました。
指紋認証の認証速度及び指紋センサーの位置は動画でご確認ください。
※ 投稿している動画ではOPPO Reno3 Aの方が指紋認証の認証速度が速いと解説していますが、しばらく使用した結果、Reno Aの方が速いことが判明しました。申し訳ございません。
【まとめ】OPPO Reno3 AとReno Aの項目別の性能比較
最後に、OPPO Reno3 AとReno Aの性能を項目別に見ていきましょう。
項目 | 機種 |
価格 | Reno A |
持ちやすさ | Reno3 A |
充電速度 | Reno3 A |
電池持ち | Reno3 A |
スペック | Reno A |
発熱のしにくさ | Reno3 A |
カメラ | Reno A |
生体認証 | Reno A |
このように、Reno3 Aが3項目、Reno Aが3項目と優劣つけがたい結果となってしまいましたが、筆者は、安くて、スペックが高い「Reno A」をおススメします。
OPPO Reno3 AとReno Aの違いを動画でも解説しています
コメント|お気軽にどうぞ♪
コメント一覧 (2件)
Reon Aは急速充電対応してないのか〜、やっぱReno 3Aにした方が良かったのかなぁ。なんて考えながら読んでたんですが、そんなに変わらないんですね。ヨカッタ。
それにしてもびっくりするほど詳細な情報と分かりやすい説明で、すごく参考になりました。ありがとうございます!
嬉しいコメントありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。