2023年8月24日、ファーウェイ・ジャパンは日本国内でバンド型スマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT Special Edition」を発表しました。
この記事では一足先にHUAWEI WATCH FIT Special Editionを使用して感じた良い点・悪い点を中心にレビューしていきます。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionはどんなスマートウォッチ?
HUAWEI WATCH FIT Special Editionについて簡単にまとめました。
特長
HUAWEI WATCH FIT Special Editionの主な特長は以下の通りです。
- 約1.64インチの大型有機ELディスプレイを搭載
- 大画面なのに約21gと軽量で約10.7,mmの薄さを実現
- 位置測位システム(GPSなど)搭載、手ぶらでも運動が可能
- TruSleep 3.0搭載で高精度の睡眠測定が可能
- 24時間健康管理が可能、心拍数や血中酸素レベルなどのリアルタイム測定に対応
- スマホ探索、リモートシャッター、音楽コントロール、アラーム、ストップウォッチ、タイマー、ライトなど充実した機能を搭載
- 着信通知/拒否、LINEなどのアプリからの通知表示&クイック返信機能に対応
- 急速充電に対応、約45分でフル充電が可能
- Android、iOS(iPhoneなど)で利用可能
仕様
HUAWEI WATCH FIT Special EditionとHUAWEI WATCH FIT newの違いを比較しました。
HUAWEI WATCH FIT Special Edition | HUAWEI WATCH FIT new | |
---|---|---|
発売時期 | 2023年 | 2021年 |
ディスプレイ | 1.64インチ | 1.64インチ |
重量 (ベルトなし) | 26g | 26g |
ベルトカラー | スターリーブラック ネビュラピンク フォーレストグリーン(半透明) | グラファイトブラック サクラピンク ポメロレッド アイルブルー |
心拍数モニタリング | TruSeen 5.0 精度が10%向上 | Truseen 4.0 |
睡眠 | TruSleep 3.0 | TruSleep 2.0 |
ワークアウト | 101(※) | 97 |
ランニング能力指標 心拍数の回復 | ◯ | ✕ |
スタイル文字盤 | ◯ | ✕ |
AOD文字盤 | 全てに対応 | 一部対応 |
サードパーティアプリへの クイック返信 | ◯ | ✕ |
スマートフォンの音楽コントロール リモート撮影 | ◯ | ✕ |
ウォッチを探す | ◯ | ✕ |
HUAWEI WATCH FIT Special Editionのレビュー
HUAWEI WATCH FIT Special Editionのレビューを項目別に行います。
梱包・付属品
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは白を基調としたパッケージです。
付属品は以下の物が同封されています。
- HUAWEI WATCH FIT Special Edition 本体
- 充電クレードル付きUSBケーブル
- クイックスタートガイド
- 保証とアフターサービスのご案内
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外観とデザイン
HUAWEI WATCH FIT Special Editionの外観とデザインを見ていきます。
カラーバリエーションとバンドの素材
HUAWEI WATCH FIT Special Editionはネピュラピンク、スターリーブラック、フォレストグリーンの3色展開です。
フォレストグリーンカラーをお借りしてレビューしています。
フォレストグリーンは半透明のバンドを採用していますが、ネピュラピンク、スターリーブラックは透け感のない素材となっています。
バンドには多数のホールが開いているため、1つのバンドで様々な手首のサイズに対応します。
腕が非常に細くApple Watchのバンド選びに苦労する筆者ですが、HUAWEIのバンドは純正品でもそのまま使えるのでありがたいです。
画面の大きさと解像度
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは解像度が456×280ピクセルで、1.64インチのAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用しています。
明るくて美しいディスプレイを採用しているため、炎天下でのワークアウトの利用でもデータは見やすいです。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは文字盤の常時点灯表示(AOD)にも対応しています。
旧モデルのHUAWEI WATCH FIT newは一部の文字盤でしかAODが利用できませんでしたが、HUAWEI WATCH FIT Special Editionでは全ての文字盤で何かしらのAODが利用できるように改善されています。
デザインの印象と機能
HUAWEI WATCH FIT Special Editionはどんなシーンでもフィットできる素材を採用。
精巧に塗装加工されたメタリックボディはマットなテクスチャー素材のフレームとシリコン製ベルトによって、日常生活からワークアウトまであらゆる場面に対応します。
先日レビューしたHUAWEI Band 8はプラスチック素材でチープ感も拒めませんでしたが、HUAWEI WATCH FIT Special Editionは側面がApple Watchに酷似するデザインで高級感があります。
それでいて、ボディは厚さ約10.7mmと薄くて、約21gと軽量です。
右側面にはボタンが一つ搭載されており、クリックするとワークアウトモードのメニューが表示されます。
反対側の左側面にはなにもありません。
背面には充電端子「・・」とモニタリング用のセンサーが搭載されています。
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機能性
HUAWEI WATCH FIT Special Editionで利用可能なの便利な機能を紹介します。
公式アプリ「Huawei Health(ヘルスケア)」
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは基本的にHUAWEI公式アプリの「Huawei Health(ヘルスケア)」を利用して、ワークアウト、ヘルスケアのデータの管理を行います。
ペアリングはHuawei Healthアプリ右下のタブ「デバイス」⇒「追加」⇒「関連付ける」の順に行うだけです。
HUAWEI Health
Huawei Software Technologies Co., Ltd.posted withアプリーチ
Huawei Health(ヘルスケア)アプリを用いることで、各データをまとめて確認できます。
ヘルスケアアプリ上で毎日の健康管理に関するアクションを管理し、ユーザーの健康をサポートする機能として「Health Clovers」が用意されています。
- 起床時間
- 水を飲む
- 毎日の笑顔
- 薬を飲む
- アクティビティ(運動)
- 呼吸
- 睡眠時間
- 歩数
これらのノルマを毎日クリアすることを目標にすることでモチベーションも維持しやすいと感じます。
ノルマは利用したいプランを選択するだけで簡単に目標設定をしてくれます(筆者は免疫力向上プランを選択)。
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ワークアウト
HUAWEI WATCH FIT Special Editionでは100種類以上のワークアウトに対応しています。
12種類のプロワークモードでは、運動時のカロリー消費量、心拍数変動といった一般的な指標だけでなく、ルートやその運動に合ったデータまで提示してくれます。
HUAWEI WATCH FIT newでは非対応であったサッカー、バスケットボール、パデル、e-sportsの4種類のワークアウトモードに新たに対応しました。
今回、筆者は「屋外ウォーキング」のワークアウトモードを試してみました。
HUAWEI WATCH FIT Special Edition(14,080円)だけでなく、HUAWEI WATCH GT 3 Pro(47,080円)とも比較してみました。
高層ビルが立ち並ぶ海浜幕張(千葉県)の駅前でテストしました。
位置情報(GPS)取得までの時間は両機種で差はありませんでした。
各スマートウォッチの測定ログは以下の通りです。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionで取得したデータです。
残念ながらスタート位置が大きくズレています(スタートとゴールはほぼ同じ場所)。
ただ、GPS非搭載のHUAWEI Band 8とは異なりスマートウォッチ単体で位置情報が取得できるので、手ぶらで運動することが可能です。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionの約3倍の価格のHUAWEI WATCH GT 3 Proで測定したデータです。
かなり正確にルートを辿れています。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは価格や機能を考えても運動初心者向けと言えそうです。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは趣味程度でランニングをされる方にもオススメの商品です。
HUAWEI Healthアプリを用いることで専門的かつ詳細なランニングデータを確認することができます。
ヘルスケア
HUAWEIはヘルスケアの研究やワークアウト精度向上に力を入れており、同価格帯としては精度の高いトラッキングを実現しています。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionで利用可能な主なヘルスケア機能は以下の通りです。
HUAWEI TruSeen 5.0 心拍数モニタリング
HUAWEI WATCH FIT Special Editionでは24時間の心拍数モニタリングに対応し、異常時にはアラート機能で知らせてくれます。
TruSeenとはHUAWEIの心拍数測定技術のことをさし、HUAWEI WATCH FIT Special EditionにはTruSeen 5.0を採用しています。
HUAWEI WATCH FIT newに採用されていた旧システムのTruSeen4.0と比較して約10%も精度が向上しています。
TruSleep 3.0 睡眠モニタリング
TruSleep™とはHUAWEIの睡眠モニタリング技術のことで、着用して寝るだけで睡眠の質を記録・分析してくれます。
HUAWEI WATCH FIT Special EditionではTruSleep 3.0に対応、HUAWEI WATCH FIT newに搭載されたTruSleep 2.0と比較して、睡眠モニタリングの精度が約10%向上、誤認識率が約40%減少しています。
HUAWEI Healthでは、画像のように専門的な睡眠レポートと改善アドバイスを提供してくれます。
昼寝の検知や寝言&いびきの録音機能など廉価モデルながら高機能です。
睡眠レポートについても、HUAWEI WATCH FIT Special Edition(14,080円)とHUAWEI WATCH GT 3 Pro(47,080円)で比較しましたが、かなり異なる結果となりました。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionの測定データです。
続いてHUAWEI WATCH GT 3 Proの測定データです。
測定データが大きいく乖離しているため、どちらが正確かは判断できません。
TruSeen 5.0 24時間血中酸素モニタリング
コロナ流行時も話題となった血中酸素濃度が、安価なHUAWEI WATCH FIT Special Editionでも24時間連続で測定できます。
ただ、医療機器ではないため参考程度にしましょう。
TruRelax 24時間ストレスモニタリング
TruRelax™はHUAWEIのストレスレベル測定技術のことで、リアルタイムでストレスレベルをチェックすることができます。
ストレスが高い状態になると、呼吸エクササイズを促進し、アプリの指示に従って呼吸することでリラックス効果が得られます。
月経周期管理
月経周期管理にも対応しており、生理や体調の情報をアプリに入力することで、生理の周期を予想してくれます。
ま生理日が近づくと、通知してくれる機能も搭載されています。
メッセージ通知
HUAWEI WATCH FIT Special Editionでは様々なアプリの通知に対応しています。
LINEとGmailの受信に対応していることを確認しています。
SMS、WhatsApp、Telegram、 LINE、Messenger、 Viberは絵文字や予めアプリで設定したクイック返信機能(36文字まで)でスマートウォッチから返信することも可能です。
その他の便利機能
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充電方法
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは付属の専用充電器にて充電を行います。
充電ケーブルはマグネット式で、写真の向きのみで充電(固定)が可能です。
実際に付属の充電器で充電したところ、充電時間は59分07秒で、公称値の45分より時間を要しました。
充電時間 [分] | 電池残量 [%] |
---|---|
0分 | 0% |
10分 | 13% |
20分 | 64% |
30分 | 88% |
40分 | 93% |
50分 | 97% |
59分07秒 | 100% |
バッテリー持ち
また、文字盤の常時点灯表示(AOD)ONの状態で、HUAWEI WATCH FIT Special Editionのバッテリー持ちを測定しました。
参考までにHUAWEI WATCH GT 3 Proとも比較しています。
経過時間 | HUAWEI WATCH FIT Special Edition 電池残量 | HUAWEI WATCH GT 3 Pro 電池残量 |
---|---|---|
開始時 | 100% | 100% |
26時間 | 23% | 89% |
30時間 | 10% | 88% |
31時間 | 5% | 88% |
34時間 | 3% | 87% |
35時間 | 0% | 87% |
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価格とコストパフォーマンス
HUAWEI WATCH FIT Special Editionの価格は税込14,080円です。
8月24日(木)から予約を開始し、8月28日(月)より発売となります。
HUAWEI WATCH FIT Special Editionは以下の店舗で販売されます。
ECサイト | ■アマゾンジャパン合同会社(Amazon.co.jp) ■HUAWEI STORE(ファーウェイオンラインストア) ■ファーウェイ PayPayモール店 ■ファーウェイ 楽天市場店 |
家電量販店 | ■株式会社エディオン ■株式会社ケーズホールディングス ■上新電機株式会社 ■株式会社ノジマ ■株式会社ビックカメラ ■株式会社ヤマダデンキ ■株式会社ヨドバシカメラ |
おススメの販売店とお得な割引・キャンペーン情報をまとめました。
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HUAWEI WATCH FIT Special Editionのレビュー まとめ
HUAWEI WATCH FIT Special Editionのレビューのまとめになります。
良かった点と改善すべき点
HUAWEI WATCH FIT Special Editionを実際に使用して感じた良い点(メリット)、悪い点(デメリット)は以下の通りです。
- 軽量で長時間使用も快適
- より進化した睡眠モニタリング
- 横幅が広くて大画面で見やすいディスプレイ
- ホームボタン搭載で操作がし易い
- 約1時間でフル充電可能な急速充電に対応
- 心拍数・血中酸素濃度に対応
- 100種類以上のスポーツモニタリング機能搭載
- 種類が豊富な健康管理機能搭載
- 画面の常時表示機能(AOD)に対応
- GPS搭載
- AOD使用時の電池持ちがあまり良くない
- 価格がやや高め
- 専用の充電器で充電する必要がある
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