【実機レビュー】HUAWEI FreeArc徹底解剖：音質・装着感・マルチポイント対応まで、プロが本音で語る｜FreeClipとの違いも徹底比較

2025年3月21日

URLをコピーしました！

こんにちは。ガジェットレビュー歴10年、年間100台以上のデバイスを試している筆者が、今回はHUAWEIの最新ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeArc」を徹底レビューいたします。

本記事では、メーカー様より実機をご提供いただき、じっくりと使用した上での感想を余すことなくお届けします。

オーディオグラス「HUAWEI Eyewear 2」、イヤーカフ型イヤホン「HUAWEI FreeClip」に続いて、耳を塞がないオープン型の耳掛けイヤホン「HUAWEI FreeArc」が加わり、選択肢が増えました。

HUAWEI FreeArcは安価で耳を塞がないタイプのイヤホンを探せていた方にはぴったりではないでしょうか？

HUAWEI FreeArcの単なるスペック紹介ではなく、実際に使ってみてわかった良い点・気になる点まで、リアルなユーザー目線でお伝えしていきます。

HUAWEI FreeArcとは？

HUAWEI FreeArcは、耳を塞がないオープン型の耳掛けイヤホン。HUAWEI FreeArcは、2025年3月25日より一般発売され、ブラック、グリーン、グレー（ECサイト限定）の3色展開で、市場想定価格は18,800円です。

HUAWEI FreeArc主な特徴は以下の通りです。

形状記憶合金と液状シリコーンの採用：高性能なニッケルチタン合金ワイヤーと、生体適合性の高い液状シリコーンを使用し、柔らかく安定した装着感を実現
C-bridge Design：1万件以上の耳のデータを基に設計されたデザインで、耳に優しくフィットし、スポーツ中でも安定した装着感を提供
高感度ダイナミックドライバーユニット：17x12mmのドライバーユニットにより、パンチのある低音と解像度の高い高音を再現
逆音波システム：音漏れを抑えるための逆音波システムを導入し、プライベートなリスニング体験を提供
通話ノイズリダクション：2つのマイクとDNN通話ノイズリダクションアルゴリズムにより、騒がしい場所でもクリアな通話が可能
接続の安定性：独自のデュアルアンテナ設計とアルゴリズムにより、広範囲での安定した接続を実現
防塵防滴性能とバッテリー：IP57の防塵防滴性能を持ち、最大7時間の連続再生、充電ケース併用で最大28時間の再生が可能

また、HUAWEI FreeArcの主なスペックは以下の通りです。

HUAWEI FreeArc

【HUAWEI公式サイト】クーポン「A8FES0308」利用で18,800円⇒16,168円

＼最大9.5%ポイントアップ！／

ポチップ

外観・デザイン：先進的だけど日常に馴染む絶妙デザイン

まず、手に取って驚いたのが「造形美」ともいえるデザイン性の高さ。光沢を抑えたマット質感のボディは高級感があり、耳掛け部分のフォルムも滑らかで、工業デザインとして非常に完成度が高いです。

カラーはブラック／ホワイト／シルバーグレーの3色展開。今回試用したのは落ち着きのあるブラックで、ビジネスシーンにも自然に馴染みます。

本体重量は片耳8.9gと、耳掛け式イヤホンとしては軽量な部類。

真四角に近いケースはやや大きめ、USB-C有線充電に対応し、ケースの前面には通知ランプも搭載しています。

また、HUAWEI FreeArcのケース内側のボタンを長押しすることで、スマホとペアリングできます。

外箱は白を基調としたシンプルで洗練されたデザインです。

HUAWEI FreeArcの付属品は、保証書とクイックスタートガイドのみです。

装着感：耳に“吸い付く”ような一体感

このFreeArc最大の特徴は、イヤーフックとインナーイヤーの「ハイブリッド構造」です。

HUAWEI FreeArcの装着感は、まさに“科学と人間工学の融合”と言える完成度です。

本体には、航空宇宙産業でも使われるニッケルチタン合金製の形状記憶ワイヤーが採用されており、しなやかで柔軟に耳にフィットしながらも、しっかりとホールドしてくれます。

激しい動きをしてもズレにくく、スポーツやアウトドアでも安心して使える安定性があるとのことですが、筆者は耳が非常に小さいためか、歩くたびにイヤホン本体が揺れてタッチノイズが入るため、やや不満です。

さらに、耳に触れる約81.5%を覆う液状シリコーン素材は、生体適合性が高く、医療用途にも用いられているほど肌に優しい素材です。そのため、長時間の装着でも耳が痛くなりにくく、汗や湿気にも強い快適な着け心地を実現しています。

デザイン面でもこだわり抜かれており、「C-bridge Design（Cブリッジデザイン）」を採用。1万件以上の耳のデータを基に人間工学に基づいて最適化されており、耳の前・横・後ろの3点でしっかり支える「ゴールデンアングルサポート」構造が、自然かつ安定した装着感をもたらします。

さらに、重量バランスも工夫されており、耳の前後にかかる圧力が分散されることで、長時間つけていても疲れを感じにくい設計になっています。片耳約8.9gと軽量ながらも、しずく型のデザインによって耳の裏側にしっかりフィットし、揺れや落下を防止します。

そして、耳をふさがないオープン型構造のため、外の音が自然に聞こえる安心感も魅力。ランニングや自転車移動中でも周囲の音が把握でき、安全性が高いのも大きなポイントです。外耳道を塞がないため、耳への負担も非常に少なく、カナル型イヤホンが苦手な方にもおすすめです。

IP57の防塵・防滴性能により、ジムやランニングなど汗をかく場面でも安心して使えます。完全防水ではありませんが、日常生活レベルであれば問題なし。

音質レビュー：明瞭かつダイナミックなサウンド

HUAWEI FreeArcの音質は、コンパクトな筐体からは想像できないほど豊かでパワフル。その秘密は、搭載されている17×12mmの高感度ダイナミックドライバーユニットにあります。

低音域には、柔らかく反発性のあるPU振動板を採用しており、タイトでパンチのあるベース音を実現。ドラムのキックやシンセベースなども力強く表現され、オープン型ながらしっかりとした低音が感じられます。

一方、高音域にはチタンコーティングされたPEN振動板が使用されており、クリアで解像度の高いサウンドが特徴。シンバルやストリングスの細やかなニュアンスまで丁寧に再現され、音楽のディテールをしっかり楽しむことができます。

ドライバーユニットには高性能ネオジム磁石を採用。これにより高い駆動力が生まれ、小型ボディでも豊かな音場とダイナミックレンジを両立させています。

さらに、FreeArcはHUAWEIのハイエンドオーディオ技術を継承し、ラウドネス適応機能を搭載。音量の大小にかかわらず、バランスの取れた一貫した音質が維持されるため、小音量で聴いても音が痩せません。

そして、音漏れを防ぐために搭載された逆音波システムにも注目。外耳道に向けて音波を正確に伝えつつ、外側には逆位相の音波を出すことで、音漏れを大幅に軽減。周囲に配慮したプライベートなリスニング体験を可能にしています。

音漏れテストも実施、音量30%ではほとんど音漏れなし。40%以上で静かな場所では多少聞こえますが、オフィス・電車内でも安心して使えます。

総じて、FreeArcの音質はオープン型イヤホンとしては異例の完成度。音の解像感、立体感、低音の迫力、すべてにおいてバランスが取れており、ジャンルを問わず快適に楽しめる一台です。

HUAWEI FreeArc

【HUAWEI公式サイト】クーポン「A8FES0308」利用で18,800円⇒16,168円

＼最大9.5%ポイントアップ！／

ポチップ

操作性：直感的なタッチコントロール＋アプリ連携

イヤホンの外側にあるタッチセンサーで、再生／停止／曲送りなどの操作が可能。専用アプリ「HUAWEI AI Life」を使えば、操作カスタマイズもできます。

さらに、iOS／Androidどちらでも専用アプリに対応しており、バッテリー残量の確認やファームウェア更新も簡単。マルチポイント接続の切り替えもスムーズです。

HUAWEI AI Lifeでは、複数のサウンドエフェクトプリセットを選択でき、自分の好みに合わせてイコライジングが可能。低価格でありながら、ジャンルやシーンに合わせて音を調整できる柔軟性も大きな魅力です。

画像のイヤホン本体部分をスワイプ・タップ・ダブルタップ・長押しにて操作が可能、HUAWEI AI Lifeではこれからの操作の割当も変更できます。

通話品質とマイク性能：声がくっきり届く

HUAWEI FreeArcは、音楽だけでなく「通話の質」にも徹底的にこだわったワイヤレスイヤホンです。オンライン会議や通話が日常的に必要な現代において、その通話性能は非常に大きなアドバンテージとなります。

FreeArcには2つの高性能マイクが効果的に配置されており、周囲の環境音を的確に検出。それに加えて、HUAWEI独自のDNN（ディープ・ニューラル・ネットワーク）通話ノイズリダクションアルゴリズムが搭載されています。

このAIアルゴリズムは、ユーザーの音声と周囲のノイズを高精度に識別し、騒音下でも自分の声だけをクリアに抽出して相手に届けることが可能です。実際にカフェや駅のホームなど騒がしい場所で試してみても、相手からは「雑音がほとんど聞こえない」「声がしっかり聞こえる」と高評価でした。

さらに、防風設計にも注目。FreeArcは約4m/sの風速に相当する風切り音を軽減できる設計が施されており、屋外での通話でも快適さをキープ。自転車運転時やビル風の強い道でも、音声が風にかき消される心配がありません。

特にリモートワークや出先でのビジネス通話が多い人にとって、FreeArcの通話性能は非常に心強いものになるはずです。まさに「あなたの声を、あなたらしく」届けるための機能が凝縮されたイヤホンです。

マルチポイントと接続安定性

Bluetooth 5.2を搭載しており、スマートフォン、タブレット、PC、スマートウォッチなど最大2つのデバイスに同時接続でき、シームレスに切り替え可能。仕事中にPCでBGMを流しながら、スマホに着信があれば自動で切り替わるのがとても便利です。

通信も非常に安定しており、壁を隔てた部屋に移動しても音が途切れることはありませんでした。

バッテリー性能と充電性能

HUAWEI FreeArcはイヤホン単体で約7時間再生、ケース併用で約28時間再生可能。実際の使用でも、通勤＋昼休み＋帰宅時の使用で3日は余裕で持ちました。

USB-Cの有線充電に対応しており、約1時間でフル充電できるのも安心ポイントです。急速充電対応で、約10分の充電で最大3時間音楽再生ができます。

HUAWEI FreeArcとFreeClipを比較

耳を塞がないオープン型の耳掛けイヤホン「HUAWEI FreeArc」と、イヤーカフ型イヤホン「HUAWEI FreeClip」でどちらを購入するか迷っている方も多いのではないでしょうか？

実際に使ってわかった2機種の違いについて表にまとめました。ぜひ、参考にしてください。

スクロールできます

項目	FreeArc	FreeClip
装着形式	耳掛け＋インナーイヤー	オープンイヤー（イヤーカフ型）
音質	高解像度で明瞭★★★★☆ ボーカルが聞きやすい楽器との分離感がある高音域：★★★★☆ 中音域：★★★★☆ 低音域：★★★★☆	自然な広がり★★★☆☆ 音に一体感がある高音域：★★★★☆ 中音域：★★★☆☆ 低音域：★★☆☆☆
装着感	しっかり固定・軽量 ★★★☆☆ マスク併用：○ メガネ併用：△	圧迫ゼロ・開放感あり ★★★★★ マスク併用：△ メガネ併用：◎
マルチポイント	対応	対応
バッテリー	最大28時間	最大36時間
市場想定価格	18,800円👉️16,168円 (HUAWEI公式サイト)	27,800円👉️23,908円 (HUAWEI公式サイト)
カラー	ブラックグレーグリーン	ブラックパープルベージュローズゴールド