BALMUDA Phoneは家電メーカーのBALMUDA(バルミューダ)から販売されているAndroid搭載スマートフォンで、4.9インチの超小型ボディーでありながら、美しいカーブ状の背面を備え、さらに、5G、FeliCa、ワイヤレス充電と全部入りまで果たしたBALMUDA初のスマートフォンです。
そして、2022年9月8日よりBALMUDA PhoneのAndroid 12対応のアップデートが配信を開始しました。対象モデルはSoftBankモデル(A101BM)、SIMフリーモデル(X01A)の両モデルで、バージョンアップ後のソフトウェアバージョンはビルド番号:1.220となります。
この記事では、BALMUDA Phoneを実際に使用している筆者が、メジャーアップデート後の変更点や使い勝手の違いをレビューします。
BALMUDA PhoneのAndroid12での主な変更点
BALMUDA PhoneがAndroid 12で改善された点は、プライバシーの強化とバルミューダフォンの世界感をより便利に体験できる機能の追加がメインで、主な更新内容は以下の通りです。
- 600以上の画面に細かな調整を実施
- 「スケジューラアプリ」のアイコンで今日の日付を表示
- 「時間と天気アプリ」のアイコンで現在の時刻を表示
- ロングスクリーンショットの撮影に対応
- マイク、カメラの使用をアイコンやドットで通知
- プライバシーダッシュボードの提供
- アプリ使用時等にプライバシー保護に役立つ「おおよそ」の位置情報を選択可能に
- パスコード入力画面がリニュアル
- クイック設定パネルのデザインが変更
BALMUDA PhoneのAndroid12での改善点を解説
BALMUDA PhoneのAndroid12での改善点を詳しく解説していきます。
表示の細かな調整を実施
BALMUDA Phoneの独特な世界観をAndroid 12アップデート後でも快適に体験できるよう、画面に600以上の細かな調整を行ったとのことです。
美しさと読みやすさをもたらすBALMUDA Phone専用フォントの「AXIS Balmuda」もAndroid 12で引き続き利用可能です。
アプリのアイコンが便利に
「スケジューラ」アプリのアイコンに今日の日付が表示されるよう変更。画像で見てわかるように、アップデート前は6月23日でも15日と表示されていたが、アップデートでは、9月9日は9日と正確な日付が表示可能となった。
「時間と天気」アプリのアイコンでは現在の時刻の表示に対応。アップデート前は12時34分でも10時と表示されていたが、アップデート後では19時29分と正確な時刻が表示される。
ロングスクリンショットの撮影に対応
BALMUDA PhoneはAndroid12のアップデートにより、画面の表示エリア外までのスクリーンショット撮影(通称:ロングスクリンショット撮影)が可能となりました。
撮影方法は、まず、電源兼指紋センサー+音量(下)ボタンでスクリーンショットの撮影を行います。そして、画像1枚目右下の「キャプチャ範囲を拡大」をタップし、画像2枚目のように、撮影範囲を指定し、「保存」をクリックすれば、3枚目のような長めや短めなど自由自在の長さのスクリーンショット撮影が可能です。
マイク、カメラ使用時に通知
マイク、カメラの使用時にステータスバーにはアイコンで、アプリ上ではドットで知らせてくれます。
悪意のあるアプリなどがユーザーの許可なくマイクやカメラを使用した場合でもユーザーが気付くことができ、プライバシー保護に繋がります。
プライバシーダッシュボードの提供
プライバシーダッシュボードの提供を開始し、プライバシー情報の利用許可を一目で確認・変更が可能となりました。プライバシーダッシュボードには、24 時間以内に位置情報、カメラ、マイク、SMS、カレンダー等にアクセスしたアプリが確認できます。アプリが不要なプライバシー情報にアクセスしている場合は即座に権限を変更でき、アクセスを禁止にできます。
位置情報の精度の変更が可能
Google Mapsなど利用時などは正確な位置情報が必要な場合もあるでしょう。
ただ、天気状況の投稿など正確な位置情報を提供したくないときは、「正確」ではなく「おおよそ」の位置情報を使うことができ、プライバシーの保護に貢献します。
パスコード入力画面
画面ロックでのパスコード(4桁の数字)入力画面が変更となりました。以前は、画面の下半分に収まるほどコンパクトに数字が配列していましたが、数字ボタンが大きくなり、押しやすくなりました。
クイック設定パネルのデザインが変更
クイック設定パネルのボタンが大きくなり、押しやすくなりました。
BALMUDA PhoneのAndroid12を体験して感じたこと
BALMUDA PhoneのAndroid 12での目に見て取れる変更点は、Android OSの仕様変更による部分が大きいと感じました。Android 12でもAndroid 11同様の操作感維持に重きを置いているようにも見受けられ、BALMUDA独自のカスタマイズ強化は最低限に留まるという印象も受けました。
「スケジューラアプリ」や「時間と天気アプリ」は現在の状況がひと目で確認できるようになり、BALMUDAらしいカスタマイズと言えるでしょう。
今後もユーザーの目線に立ち、BALMUDA Phoneユーザーが快適に使えるシステム・設計の構築に期待します。
また、「画面に600以上の細かな調整」を加えたとのことですが、アップデート前後の違いがイマイチわかりませんでした。この点に関しては、BALMUDAの中の方に確認してみたいと思います。
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